上写真=取材陣からの質問に真摯に答えるレオ・シルバ(写真◎鹿島アントラーズ)
7連勝? 我々は気にしていません
前節、リーグ戦で2位につける好調セレッソ大阪をアウェーで破り、6連勝を達成した。レオ・シルバはその6試合で4試合に先発し、2試合に途中出場。勝利に貢献している。
とりわけ目を引くのが攻撃から守備に転じた際のプレーだ。チームがボールを奪って再び攻撃に出る中で大きな存在感を示した。三竿健斗とのドイスボランチはまさにチームの心臓部であり、ボール奪取はもとより、攻撃ルートを選択する上でも大きな役割を果たしている。
だが次節(23日)、その相棒である三竿が累積警告により出場できない。レオ・シルバにはいつも以上の働きが求められるが、本人はそんな見方を否定する。
「アントラーズは選手層が厚いので誰が出てもそれほど変わることはないと思います。キャプテンがいないということにはなりますが、キャプテンマークを巻く選手が違っても選手にはお互いに信頼関係があります」
チームメイトに対する信頼は厚い。シーズン序盤の不調を脱し、現在のチーム状態がすこぶる良好であることも発言からうかがえる。
「まず優先されるのはチームの勝利です。勝利を重ねることによって、チームの自信が深まり、個人としても自信が増しています。チームがやるべきことを、作り出していることが、自然に出る、そんな状況になっている。個人的にもいい形で試合に臨めているかなと思います」
次節の湘南戦で11年ぶりの7連勝がかかるが、レオ・シルバが意識するのは記録よりも勝利だ。
「メディアの皆さんは7連勝は気になるところでしょうが、我々としては、何も気にしていません。一番重要なのは、勝利を手にして、それが結果的に、それをメディアで取り上げられたらいいと思います。記録を塗り替えるのはいいことだと思いますが」
シーズン序盤、なかなか勝利をつかめない時期からそのスタンスは一貫している。慌てず騒がず自分がなすべきことを全力でやり抜く。現在のパフォーマンスはそんな信念があればこそか。レオ・シルバは明日(23日)の湘南戦も泰然自若で臨む。