9月19日、J1第17節の湘南ベルマーレ対清水エスパルスがShonan BMWスタジアム平塚で行なわれ、アウェーの清水が勝利し最下位を脱出した。この試合で清水のMF六平光成は最終ラインで出場し、今季初の完封勝利に貢献した。
上写真=湘南戦で今季2試合目の先発出場を果たしたMF六平(写真◎Getty Images)
■2020年9月19日 J1リーグ第17節(@BMWス:観衆4,170人)
湘南 0-3 清水
得点:(清)カルリーニョス・ジュニオ、ジュニオール・ドゥトラ、西澤健太
ぶっつけ本番で完封
16日の横浜F・マリノス戦で退場したDF立田悠悟に代わり、3バックの中央で先発出場した。スタメン入りは第3節のセレッソ大阪戦以来、今季2試合目。慣れないポジションだったが、必死のプレーで自身の存在をアピールした。
ボランチが本職の六平は「連戦だったので練習はやっていなかった」とぶっつけ本番だったことを明かし、「昔、練習でやったことはあったので何となくイメージはあった」と、記憶を頼りに試合に臨んだという。
試合中はアンカーの竹内涼と話し合い、相手の警戒すべきポイントを確認。「基本的にヘナト(・アウグスト)、ヴァウド、タケ(竹内)の4人でリスクマネジメントしていた」。空中戦には不安があったが、「ヴァウドとヘナトがヘディングで全部勝ってくれた」と両脇のCBに感謝した。
今季初の完封勝利に貢献し、「慣れないポジションだったけど、みんなでコミュニケーションを取って良いゲームができた」と胸をなでおろした。ピーター・クラモフスキー監督は「素晴らしいパフォーマンスだった」と六平を称えた。
この勝利で清水は連敗を7でストップし、史上6クラブ目となるJ1での通算400勝を達成。六平は「記念の試合に出られて良かった」と喜びつつも、「ずっと勝てていなくて1勝できただけなので、ここからどれだけ勝てるかが大事」と、今後の巻き返しを誓った。
取材◎多賀祐輔 写真◎Getty Images