上写真=首位を独走する川﨑Fを率いる鬼木監督(写真◎J.LEAGUE)
「自分たちにフォーカス」
ルヴァンカップを含む13連戦をわずか1敗で乗り切った川崎F。2日間のオフを挟んで水曜日から練習を再開し、鬼木監督は「オフ明けから集中した良いパフォーマンスを出してくれているので、13連戦のまま継続できている」とチーム状態に手応えを示した。
「気持ちをリフレッシュしてほしいという意味でオフを取った」と語る指揮官自身も、「なんで首位に立てているのかを考える時間にもなったし、ここからいろいろチャレンジしたい思いも強くなった。良い休みになった」と笑顔。14勝2分け1敗、52得点という驚異的な成績を残した前半戦にも満足せず、「まだまだできる。もっと面白いものを見せられる」と、さらなる進化を目指している。
向上心の塊のような指揮官は、追われるプレッシャーなど微塵も感じていない。「首位に立ちたくて立っている。望んでそこにいるので、変わらずサッカーを楽しむ」。後半戦で相手チームが対策を講じてくることも想定済みだ。「何が何でも自分たちを倒してやろうという気持ちで来ると思うので、受けて立つのではなく、自分たちからどれだけ戦えるか。ここからが本当の勝負」と選手たちに伝えたという。
20日に埼玉スタジアムで行なわれる浦和レッズ戦に向けては、「どういう形で相手が来ても、自分たちのスタイルを崩さないことが大事。13連戦の中で、相手ではなく自分たちにフォーカスすることの大事さを改めて感じたので、そこは強気でやっていきたい」と変わらぬスタンスを強調した。
また今節から観客数の上限が緩和され、7000枚のチケットは完売。鬼木監督は「選手たちは連戦の中で頑張っているので、少しでも多くのお客さんが見ている中でやらせてあげたい。そこはモチベーションになると思っている」と話し、「アウェーではあるけど、しっかりお客さんを魅せたい」と、極上のエンターテインメントを提供することを約束した。