明治安田生命J1リーグで相変わらずの強さを発揮している川崎フロンターレ。その最前線で攻撃を牽引するレアンドロ・ダミアンが今季7ゴールを決めている。ゴールで勝利に貢献する役割を思い切り楽しんでいるようだ。

上写真=ゴールは団結の象徴。勝利のためのゴールを狙っていく(写真◎Getty Images)

100パーセント以上の力を

 明治安田生命J1リーグ第15節で、ヴィッセル神戸から意地の逆転勝利をもぎ取った川崎フロンターレ。大量得点で相手を下してただただ強い、というだけではなく、競り合ったゲームで勝ち切る勝負強さも見せた。

 59分に1-2と逆転されたあと、76分に入ったのがレアンドロ・ダミアン。もちろん、追撃のゴールを奪うことがミッションだったが、83分に見事に同点ゴールを決めるのだからさすがだ。ペナルティーエリア内で相手に足を踏まれて得たPKを、自ら冷静にゴール右に沈めた。この2分後に宮代大聖が初ゴールを決めて逆転に成功した。

 これでレアンドロ・ダミアンは今季7ゴール目。川崎Fでは小林悠、三笘薫が8ゴールを挙げていて、それに次ぐ数字だ。リーグ全体では7位タイ。そのトップには15ゴールを決めている柏レイソルのオルンガが立っている。しかし、このランキングにはまったく興味がないというのだ。

「自分にとって、得点王というのはあまり意識がないんです。ゴールという結果でチームにいい結果をもたらすことができるのがより良いことで、個人タイトルよりもチームのタイトルを取りたいと思っています。もし得点王と優勝を選べるなら、優勝を選びます」

 優勝と得点王の両方を、とファンなら欲張りそうなところだが、「チームでは誰が出てもゴールを決めていますし、ゴールというのは選手全員でプレーした結果がつながるものです。いま、フロンターレとして協力して団結してプレーできていて、試合に絡むことができない選手もプレーしている選手を応援していて、本当にいい状態にあります」。ゴールとは、団結の象徴なのだ。

「チームの雰囲気はいい状態を保てていて、優勝を経験した選手もいてバランスが取れています。でも、まだ何も決まっているわけではないので、これまで同様にこれから先も努力して戦っていきたい」

 次のサンフレッチェ広島戦でも、もちろん勝利のためのゴールを狙っていく。

「素晴らしいチームの一つで前線には背の高い選手がいて、清水戦も素晴らしい試合をしていました。簡単なゲームにはならないと思います。いいアイディアを持ってゲームに入れるように準備していきたい。この試合が終われば少し間があくので、ゆっくり休養できます。100パーセント以上の力を発揮して挑んでいきますよ」

 そんな一生懸命さを、ゴールの神様はきっと放っておかないだろう。


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