9月9日、明治安田生命J1リーグは第15節が開催され、ベガルタ仙台は敵地カシマスタジアムで鹿島アントラーズと対戦。前半に先制点を許し、後半にリードを広げられた。終盤に途中出場の長沢駿が1点を返して反撃するも、同点ゴールを挙げることはできなかった。

上写真=鹿島戦で途中出場し、1ゴールを挙げた長沢駿だが…(写真◎J.LEAGUE)

■2020年9月9日 J1リーグ第15節(@カシマ:観衆3,839人)
鹿島 2-1 仙台
得点:(鹿)エヴェラウド、上田綺世
   (仙)長沢駿

「チーム状況が難しいときなので、なんとか気持ちを見せたい」

 長身ストライカーの長沢駿がピッチに入ったのは、後半8分のことだった。

「0-1で負けている状況だったので、なんとか1点を取って盛り返したい気持ちだった」

 同点に追いつくべく、鹿島陣内に攻め込む仙台。後半26分には一気に3選手を交代して攻撃陣の駒を変え、ゴールを目指した。

 そして、そのわずか1分後に決定機が訪れる。右サイドの西村拓真のクロスボールに、投入されたばかりの兵藤慎剛が頭で合わせる。このシュートはクロスバーに弾かれたものの、ボールは長沢の目の前へと落ちてきた。しかし、相手DFに寄せられることなく、フリーの状態でヘディングシュートを放ったが、枠を外して頭を抱えた。

 その後、鹿島に追加点を奪われた。後半42分にセットプレーから長沢が1点を返したものの、時すでに遅し。同点に追いつくまでには至らず、敗北を喫した。たらればだが、後半27分に同点に追いついていれば、結果は変わっていたかもしれない。長沢もそのワンプレーの重みを痛感する。

「決定機を外していたので、なんとかこの試合で1点を取って、自分のミスを取り返したかったので(ゴールを決めたことは)良かったけれど、その前(の決定機)でゴールを決められていれば、もっと違った結果になっていたと思う。練習して、またレベルアップしたい。ちゃんと決め切れるようにしたい」

 仙台はおよそ1カ月間、公式戦の勝利から見放されることとなった。今季J1ではまだ2勝しか挙げられず、今節で順位を16位に下げている。長沢は「今はチーム状況が難しいときなので、なんとか気持ちを見せたい」とピッチで闘志を示そうとしたが、まだ苦しい状況から抜け出すことはできていない。

「本当に負けられない戦いなので、気持ちを出して絶対に勝ちたい」

 次節はホーム・ユアテックスタジアム仙台での大分戦(9月13日)。トンネルから抜け出すためにも、長沢は必勝を期して次戦に臨む。

現地取材◎サッカーマガジン編集部 写真◎J.LEAGUE


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