9日に行なわれた明治安田生命J1リーグ第15節で、ガンバ大阪は敵地で柏レイソルに0-3の完敗を喫した。後半途中から4試合ぶりにピッチに立ち、J1最多出場記録を638試合に伸ばしたMF遠藤保仁は試合後、チームの課題に対する持論を語った。

上写真=ベンチから戦況を見つめる遠藤。「レイソルのペースだった」と試合を振り返った(写真◎J.LEAGUE)

■2020年9月9日 J1リーグ第15節(@三協F柏:観衆2,608人)
柏 3-0 G大阪
得点:(柏)オルンガ、江坂任2

「選手たちが伸び伸び、楽しくできていない」

 8月19日のJ1第11節・浦和レッズ戦以来、リーグ戦では4試合ぶりの出場となった。3点ビハインドの状況で投入された遠藤は、「まずは試合を楽しもうと。ロスタイムを入れて残り15分くらいで3点、もしくは4点取るというのはかなり難しいミッションなので、良い形を作りたいなと思いながら入った」と振り返った。

 ベンチから戦況を見つめた前半、「出ている選手たちが伸び伸び、楽しくできていないなと思っていた」という遠藤。「ミスをしてもみんなでカバーしながら、試合を楽しみながらやるべきだと思うので。うまくいかないときでも前向きにチャレンジしながら、自分が出たらやりたいと思っていた」。いざピッチに入ると、中盤でテンポよくボールを動かす“らしい”プレーを見せた。だが、疲労の色が濃いチームメイトたちに、楽しむ余裕は残っていなかった。

 チームはそのまま0-3で敗戦。8月以降のG大阪の戦績は2勝1分け4敗と大きく負け越し、上位との差を広げてしまっている。遠藤は「細かく挙げていけばたくさんあるけど」と前置きしつつ、チームの課題を次のように語った。

「一番はチームとしてどのように戦い、どのように勝ちにもっていくかということを、もう一度明確にする必要があるかなと。攻撃に特化した選手が多いと思うので、攻撃を前面に出す戦い方をするのか。もしくは、しっかりと守備をして失点を減らしながらチャンスを物にしていくか。おおまかに分けたらこの二つになると思うので、それをもう一度明確にしながら、楽しくやっていきたいと思っています」

 言葉だけを見ると監督会見と勘違いしてしまいそうだが、現役バリバリの40歳はこの試合で自身が持つJ1最多出場記録を638試合に更新。今季は過密日程の影響で出番が減っているが、前向きに、楽しみながら世代交代の波をはね返す遠藤に期待したい。

取材◎多賀祐輔 写真◎J.LEAGUE、Getty Images


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