北海道コンサドーレ札幌の指揮官、ミシャの愛称を持つミハイロ・ペトロヴィッチ監督が名古屋グランパス戦に向けてオンライン取材に応じた。8月はリーグ戦で未勝利が続いているが、6戦ぶりの勝利を飾ることができるか?

上写真=ミシャ監督はこれまで継続してきた戦い方で名古屋戦に臨むと語った(写真◎Getty Images)

敗戦を過度に悲観する必要はない

 札幌は、7月を3勝3分けと無敗で過ごしながら、8月は一転、リーグ戦で1分け4敗と勝利に見放されている。前節は、7月にホームで3-1と勝利した横浜F・マリノスにアウェーで1-4と大敗することにもなった。試合後に指揮官は「前半の出来は札幌に来てから一番ひどい内容」と話したが、やはり酷暑の中、マンツーマンの守備で前からプレッシャーをかけるのは難しかった。

「マリノス戦の前半は、ボールの動かし方やチャンスの創出に関してはそこまで出来が悪くなかったですが、運動量、球際の争い、攻守の切り替えの早さが出せず、私が札幌に来た中で一番、出来が悪かった。ただ、ホームで勝利し、アウェーで敗れた。つまり勝率は50パーセント。この敗戦を過度に悲観することはないと思っている」

 大敗から中2日で次の試合がやってくる。選手たちの気持ちと切り替えに指揮官は心を砕いていたと話したが、今日29日にホームで対戦するのは名古屋グランパスだ。試合数が少ないながらも3位につける好調なチーム。前節にはリーグ記録更新中だった首位・川崎フロンターレの連勝を止めた(10連勝)。しかも最多得点を誇る相手に、無失点勝利を飾っている(1-0)。

「(横浜FMと同様に)名古屋もクラブの規模や予算は、われわれとは違う。かなり大きなクラブだ。だからといって何か特別なことをしようとは思わない。これまでやってきたことを継続して、勇気を持って戦うだけだ。マリノス戦の前半に出せなかったもの、つまり運動量や球際の争い、攻守の切り替えの早さで相手を上回らなければ、自分たちの戦いにはならないだろう。そこは改善しないといけないと選手には話している」

 指揮官はよそ行きの戦いをするつもりはないと言った。思い描いているのは、変わらずアグレッシブな戦いだ。前からボールを奪いに行き、ボールを回収したら相手ゴールを即座に目指すことになる。

「名古屋は非常にオーガナイスされたチーム。しっかりとした組織で守備をしてくる。それを崩すのは簡単ではないだろう。ただし、われわれがホームのマリノス戦やFC東京戦で見せてきた戦いを見せることができれば、勝利するチャンスはある。運動量や球際の争い、攻守の切り替えの早さで相手を上回れば」

 札幌ドームでのプレーであり、気候の影響を受けにくいことはプラスだろう。ただ、相手は中5日。この条件の違いがどう出るか。

 名古屋戦は、8月最後の試合だ。札幌は未勝利のまま、夏を終えるわけにはいかない。


This article is a sponsored article by
''.