上写真=札幌戦では車屋がヘッドで4年ぶりのリーグ戦ゴール!(写真◎J.LEAGUE)
4年ぶり弾の勢いを
リーグ戦のゴールは4年ぶり2点目! 川崎フロンターレの左サイドバック、車屋紳太郎はJ1第10節の北海道コンサドーレ札幌戦で久々のゴールを決めてみせた。右からの脇坂泰斗のFKに、ゴール前で相手の間に巧みに入ってヘッドで合わせ、ゴール右へ送り込んだ一発。
「トレーニング通りだったというか、あの形を狙っていたんです。ジェジエウの後ろに入って決めるというパターンですね」
「そろそろ欲しいと思ってました(笑)。セットプレーではいままではリスクマネジメントで後ろに残ること多かったのですが、いまは中に入っていくようになったので、得点に絡みたいと思っていました」
35分のこのひと刺しが呼び水となり、後半には一挙5得点と、またもや圧巻の攻撃力を見せつけたのだった。
そして次節、首位を快走する絶好調のタイミングで、2位セレッソ大阪との「頂上決戦」が実現する。
「しばらく勝てていないですし、一番やりづらい相手だと感じています。今年は僕たちがシステムを変えて攻撃的なチームになっているので、ここ数年は得点もほとんどできていないけれど、いまは大量得点で勝っているので、同じように大量得点を目指してやっていければいいと思います」
確かに、C大阪に最後に勝ったのは2017年9月30日の第28節までさかのぼる。この5-1の勝利のピッチに車屋は立っていた。しかしそれ以降は、●1-2、●1-2、△1-1、●1-2と1分け2敗で得点も1ずつ。
「シンプルにみんなうまいし、チームとして戦術が落とし込まれているなとプレーしづらいシーンが何度かありました」というのがC大阪の印象だが、こちらはいま、絶好調だ。ここ2年の対戦成績をすべてひっくり返すほどの大勝利を狙いたい。
「うちはいま、守備のところからカウンターのスピード感がありますし、前に3人が残っているというのは、こちらが攻められていて守備をしていても、常に得点のチャンスあるなと感じます。相手がボールを保持していても、うちが得点を狙える空気感があるんです」。自信満々でもなく、相手を煽るような口調でもなく、ただ自然にそう答えるところが、逆に恐ろしいぐらいだ。
その中で、車屋自身はC大阪とどう向き合っていくのか。
「得点に絡むのが一番ですし、うちにはウイングで突破できる選手はいますけど、そこに任せるだけではなくて、自分も前線に出てゴールやアシストに絡みたいと思います」
2戦連発、あるかもしれない。