8月8日、日産スタジアムで明治安田生命J1リーグ第9節が行なわれ、横浜F・マリノスと柏レイソルが対戦。アウェーの柏がオルンガの5戦連続弾で先制したが、横浜FMがオナイウ阿道のゴールで追いつき、試合は1-1のドローに終わった。

上写真=5試合連続ゴールを記録した柏のオルンガ(写真◎J.LEAGUE)

■2020年8月8日 J1リーグ第9節(@日産ス:観衆4,988人)
横浜FM 1-1 柏
得点:(横)オナイウ阿道
   (柏)オルンガ

・横浜FMメンバー◎GK朴一圭、DF小池龍太、松原健、畠中槙之輔、ティーラトン、MF喜田拓也、マルコス・ジュニオール(60分:扇原貴宏)、天野純(88分:渡辺皓太)、FWエリキ(60分:松田詠太郎)、エジガル・ジュニオ(60分:オナイウ阿道)、水沼宏太(46分:大津祐樹)

・柏メンバー◎GK中村航輔、DF古賀太陽、山下達也(41分:川口尚紀)、大南拓磨、三丸拡、MF大谷秀和、ヒシャルジソン(73分:三原雅俊)、瀬川祐輔(46分:戸嶋祥郎)、仲間隼斗(73分:呉屋大翔)、FW江坂任(88分:高橋峻希)、オルンガ

勝ち切れない昨季J1王者

 横浜FMが序盤から小刻みにボールを動かし、隙がないジャブのようなアタックを繰り返したが、柏が忍耐強く守り続けた。「前半は攻撃の入り口を作れず、我々がポゼッションする時間はほとんどなかった。それでも相手の攻撃を許さない堅い守備はできていた」と柏のネルシーニョ監督。終始押し込まれながらも、プランどおりの試合展開だったと強調した。

 試合を先に動かしたのは、その柏だった。62分、横浜FMの松原がボール処理を誤ったところをオルンガが見逃さず、ボールを奪ってドリブルを開始。左サイドから中央に向かってぐいぐいと進み、最後は利き足ではない右足でシュートを突き刺した。まさに、たった一人で奪った得点。衝撃のゴールに日産スタジアムは静まり返った。

 横浜FMはその直前に3枚替えを行ない、攻勢を強めようとした矢先の失点だった。2点が必要となった昨季王者はそこから猛攻を開始し、78分に途中出場のオナイウが天野とのワンツーから見事なシュートを決めて同点に追いついたが、スコアをひっくり返すには至らなかった。「引き分けにもってこれたのは大きいけど、もう1点取って、相手を突き放したかった」と同点弾のオナイウ。今季は勝ち切れない試合が続いており、いまだ連勝がない。

 それでもアンジェ・ポステコグルー監督は「選手たちがしっかりハードワークをして、一人ひとりがすべてを出し切ってくれた。勝ち点3は取れなかったが、良い試合をできたのではないか」と前向きにコメント。「やり続けることによって結果はついてくると信じている」と変わらぬ姿勢を示した。

現地取材◎多賀祐輔 写真◎J.LEAGUE


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