川崎フロンターレのMF守田英正が28日、オンラインで取材に応じた。今季ここまで先発は2試合の守田だが「自分の活躍以上にチームの勝利が大事」と語り、来るべきチャンスに備えて黙々とトレーニングに励んでいる。
上写真=湘南戦で今季2度目の先発出場(写真◎J.LEAGUE)
湘南戦は「あるあるの試合展開」
26日の湘南ベルマーレ戦で自身3試合ぶり、今季2度目の先発出場。4-3-3のアンカーを務め、走行距離はチーム最長の11.456kmを記録するなど、持ち前の運動量を生かして攻守に活躍した。前半25分には右サイドを駆け上がってゴール前にクロスを送り、小林悠の決定機を演出。「チャンスになったら、ポジションに関係なく推進力をもって前に出ていくところがクリアになってきた」。今季から挑戦する新しいポジションに手応えを感じ始めている。
湘南戦は、序盤から攻め込みながら後半に先制点を献上したが、「あるあるの試合展開」と慌てずに対応。チームはその後3点を奪い返し、リーグ再開後6連勝を飾った。守田は「先制できなかったところは改善すべき点」と反省しつつ、「勝ちながら修正できているのが今季の良いところ」と振り返った。
今季は同じポジションを争うU-23日本代表の田中碧が好調で、現状は二番手の立場だが「自分の活躍以上にチームの勝利が大事」と忠誠心を強調。8月はルヴァン杯も含めて9試合が組まれており、間違いなく守田にもチャンスはやってくる。「連戦のなかでケガ人も出てくるかもしれないので、自分は絶対にケガをしないように意識している」。チーム事情によりサイドバックやインサイドハーフでの出場も予想されるが、「どこで起用されても監督の求めるものを出せるようにしたい」と意気込みを語った。