J1の名古屋グランパスは26日、MF渡邉柊斗とトップチームスタッフに新型コロナウイルス感染症の陽性反応が出たことが受け、保健所による濃厚接触者の特定を進めた結果、「濃厚接触者はいない」という判断になったと発表した。

上写真=濃厚接触者に該当しなかった名古屋イレブン(写真◎J.LEAGUE)

社長と監督がコメント発表

 名古屋は25日にDF宮原和也の新型コロナウイルス感染が明らかになり、同日、クラブの判断で選手・スタッフ計60名がPCR検査を行なった。その結果、MF渡邉柊斗とトップチームスタッフの感染が判明し、26日に広島で開催される予定だったJ1第7節のサンフレッチェ広島戦が中止された。

 その後、保健所による濃厚接触者の特定を進めた結果、渡邉とチームスタッフとの濃厚接触者はいないという判断が下された。なお、宮原の場合も濃厚接触者はいなかった。

 同クラブでは6月にFW金崎夢生、GKランゲラックが感染しており、トップチームから計5名の感染者が出たことになる。今後は27日と29日にクラブ独自のPCR検査を実施し、対象はトップチーム選手・トップチームスタッフ・選手寮に住む選手・選手寮に住むスタッフ・トップチームに関係するスタッフの約100名となる予定。

 また、31日にはJリーグによるPCR検査が行なわれ、こちらはトップチーム選手・トップチームスタッフ・トップチームに関係するスタッフの約60名が対象となる。

 広島戦の中止を受け、小西工己代表取締役社長とマッシモ・フィッカデンティ監督がクラブを通じてコメントを発表し、小西社長は「試合前日の罹患者の発生という、我々も初めて経験する状況の中で、Jリーグの掲げる『試合を成立させる』ことを果たせなかったことは心苦しい限り」と語り、フィッカデンティ監督は「これだけ細心の注意を払いながら日々過ごす中でも、新型コロナウイルスに感染してしまうことがあるという現状を目の当たりにし、改めて脅威を実感しています」などと語った。


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