上写真=オンラインで取材に応じたGK南(写真◎スクリーンショット)
中断期間に主将に“再選”
前節のベガルタ仙台戦で今季初出場を果たした40歳の南。ベンチスタートだったがGK六反勇治の負傷に伴い、前半12分からピッチに立った。「緊張するかなと思ったけど(笑)、すんなり入れた」。プロ23年目の大ベテランも、なんと途中出場は初めてだったという。
その後、後半に1失点を喫したが、安定感のあるセービングと的確なコーチングで守備を引き締め、勝ち点1獲得に貢献。柏レイソル時代の2008年以来、12年ぶりにJ1の試合に出場した感想を聞くと、次のように答えた。
「周りの選手も変わっちゃっているので、戻ってきたというよりは、また初めて挑戦するような感じに近かった。『もう一度J1で』という目標でずっとやってきて、それが実現できたので、長くやってきてよかったなと感じた瞬間でした」
J1に昇格した今季も下平隆宏監督からキャプテンに指名されたが、新加入の六反にポジションを奪われ、開幕戦ではベンチに座った。その後、新型コロナウイルスの影響でリーグは中断。その間、下平監督の提案によってキャプテンの投票が行なわれた。その結果、チームメイトに選ばれたのは、やはり南だった。「どんな状況でもベストを尽くすということは、いつでも変わらない。ピッチ内外を問わず、チームのために戦っていきたい」。仲間の信頼に応えるため、決意を新たにした。
下平監督によると、六反は鼻骨を粉砕骨折しており、すでに手術を行なったという。長期離脱は避けられず、次節は南の先発出場が濃厚。川崎F戦に向けて南は「とにかく自分たちがいまやっているサッカーをフロンターレ相手にも出して、真っ向勝負をしたい。後ろからつなぐことを怖がってはいけないので、みんなをリードしたい」と意気込みを語った。