明治安田生命J1リーグ第3節が7月8日に各地で行なわれ、サンフレッチェ広島と大分トリニータが対戦。立ち上がりに先制した広島に対し、大分が広島のミスを突いて終了間際に2得点を挙げ、逆転勝利を収めた。

上写真=後半アディショナルタイムに三平(27番)が2点目を決めた大分が広島に逆転勝ち(写真◎J.LEAGUE)

■2020年7月8日 J1リーグ第3節(@Eスタ)
広島 1-2 大分
得点:(広)レアンドロ・ペレイラ
    (大)髙澤優也、三平和司

・広島メンバー◎GK大迫敬介、DF野上結貴(78分:井林章)、荒木隼人、佐々木翔、MFハイネル(83分:茶島雄介)、川辺駿、青山敏弘(78分:柴﨑晃誠)、浅野雄也(63分:藤井智也)、ドウグラス・ヴィエイラ、森島司(63分:東俊希)、FWレアンドロ・ペレイラ

・大分メンバー◎GK高木駿、DF三竿雄斗、鈴木義宜、岩田智輝、MF小林裕紀、町田也真人(41分:香川勇気)、田中達也(83分:髙澤優也)、長谷川雄志、井上健太(74分:小出悠太)、FW渡大生(74分:三平和司)、伊佐耕平(HT:知念慶)

後半アディショナルタイムに逆転

 リモートマッチながら、スタジアムのスピーカーから広島のファン・サポーターの声援が絶え間なく流れ、後押しを受ける広島は序盤からボールを支配して攻め込む。10分にはドウグラス・ヴィエイラが敵陣で相手ボールをカットすると、青山が素早く前へつなぐ。これを拾ったレアンドロ・ペレイラがエリア内で右足を振り抜き、リーグ開幕から3試合連続、ルヴァンカップも含めると公式戦4試合連続となる先制点を突き刺した。
 
 大分はその後も押し込まれる展開が続き、広島の堅陣に割って入れない。左サイドの田中がスピードを生かして突破したり、カットインからミドルシュートを狙うが、決定機には至らず。41分には町田が負傷で退き、前半で交代枠を1つ使うアクシデントもあった。

 大分は後半、来季の加入が内定している福岡大4年の特別指定選手、井上がCKのこぼれ球をミドルで狙ったり、右からのセンタリングで得点をうかがうが、今季まだ公式戦無失点の広島守備陣がしっかり対応。追加点が欲しい広島も70分にハイネルが右サイドから狙ったが、相手DFにわずかに当たったボールはクロスバーをたたき、2点目を奪えない。

 終盤は選手交代で攻撃に勢いが出てきた大分に対し、広島は運動量が落ちて守勢に回った。すると85分、大分の三竿が左からエリア内に縦パスを送ると、広島GK大迫の飛び出しが遅れ、走り込んだ高澤が先にヘッドで触ってゴールに流し込み、同点に追い付く。

 さらに大分は後半アディショナルタイムの90+4分、広島GK大迫のフィードミスを拾ってカウンターで攻め込み、最後は香川のセンタリングを三平が左足で合わせて2点目。終了間際の連続ゴールで2-1の逆転勝利を収めた。

 大分の片野坂知宏監督は試合後、「選手たちは前半も後半も粘り強く、自分たちを信じて戦ってくれて、それが逆転勝ちで報われた」と称賛。さらに「内容では広島のクオリティー、選手のレベルの高さには、まだまだ太刀打ちできないが、何とか一体感を持って戦うことができた。ごほうびで勝ち点3をいただいたような気がする」と続け、劣勢の時間帯をしのいで勝ち点3を引き寄せた戦いを喜んでいた。

現地取材◎石倉利英 写真◎J.LEAGUE


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