川崎フロンターレのDFジェジエウがJ1再開を翌日に控えた3日、オンラインで取材に応じた。DFにとってみれば、交代枠5人ルールは困難な状況を招きかねないが、本人はマイナス面よりもプラス面があると考えている。

上写真=ジェジエウは明日の再開を前に、全員で戦い抜くと話した(写真◎スクリーンショット)

僕らの途中出場選手は必ず活躍してくれる

 いよいよ明日、J1が再開する。川崎フロンターレはホームで鹿島アントラーズと対戦。この日、取材に応じたDFジェジエウは「鹿島という素晴らしいチームと対戦できることはうれしい」と相手を称えた一方で、「力強く戦い、いい結果を出せると思う」と自信もにじませた。

 自粛期間あけから行なった練習試合では、チーム全体の守備連係を確認してきた。そこで得た好感触が、ブラジル人CBに自信の言葉を口にさせるのだろう。

 充実感からか、新様式でのリーグ再開にも、新ルールの採用にも不安はない様子だ。先週、再開・開幕したJ2とJ3では、交代枠5人ルールによって終盤に試合が動くケースがあまた見られた。とりわけ守備陣にとっては「大きなルール変更」と思われるが、ジェジエウはそうしたマイナス面よりも、まずプラス面について言及した。

「5人交代できるというのは、普段よりも枠が多いですし、自分たち一人ひとりが精いっぱい力を発揮することができるんじゃないかと思います。というのも時間を計算せずにスタートから力を発揮して、疲れた選手から積極的に交代できる。チーム全体にとっていい方向につながっていくのではないかと思います」

 各ポジションに定位置を争う選手が複数人いて、リーグ屈指の選手層を誇る川崎Fということもあい、ルール変更はむしろポジティブなものという意見だった。フレッシュな相手を投入されてピンチに陥ることよりも、積極的に投入して試合を決められることのほうがプラスという考え方。

「自分たちに関して言えば、途中から出場する選手も含め、そもそも全員が素晴らしい能力をもっているので、力を蓄えてあとから入ってくる選手が必ず活躍してくれると思っています。守るDFの立場から考えても、自分の特長はフィジカル面で強さを持っている点なので、たとえ相手チームのフレッシュな選手が入ってきても、普段通りにプレーできるんじゃないかと」

 昨季はケガもあって、フル稼働できなかったが、今季は連戦の中でチームにフル貢献することを目指す。そのための準備は万端。「難しい状況の中でスタートですが、自分たちは再開に向けてワクワクしている気持ちでいっぱいです。サポーターの皆さんに、スタジアムには来てもらえませんが、みんながそれぞれの場所で応援してくれていると思っています」。明日、ジェジエウは勝利を届けるために、等々力のピッチに立つ。


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