鹿島アントラーズの三竿健斗は3日、オンラインで取材に応じ、明日4日のJ1再開へ向けて、現在のチーム状況と意気込みを語った。鹿島のキャプテンは静かに、しかし熱く残り33試合のリーグ戦へ臨む。

上写真=川崎F戦は練習でできたことを確認する機会になると三竿(写真◎鹿島アントラーズ)

川崎F戦でチャレンジする必要がある

 取材に応じた三竿は、再開に向けてまず感謝を口にした。「すごい楽しみな気持ちでいっぱいなのと、こういったまだ新型コロナウイルス感染症が収束していない中でJリーグが再開できるので、
こういった場を作ってくださったすべての人たちに感謝しています」。

 感謝の思いは、サッカー界の人々だけに留まらない。日常を取り戻すために尽力したすべての人に対して、だ。

 その上で、自粛期間中に感じた思いがあった。

「長い間、家での自粛生活が続いていたときは、サッカーができなかったり、普段の生活ができないという部分ですごくストレスを感じていました。でもいざ練習が始まると、そういうストレスがなくなったので、やっぱり自分はサッカーがないと生きる理由がないんだなと感じた」

 自分とサッカーとのかかわりが明確になった。そんな思いに至った中で、明日、リーグ再開を迎える。

「(6月20日の)町田戦から比べて、自分たちからボールを取りに行くときの距離感だったり、自分たちがボールを持っている際の距離感もよくなっていると思う。それをあとは、どの相手にも試合を通してやっていくということになると思います」

「今の状況と比べたら、ACLのプレーオフのときというのは、ほぼぶっつけ本番の状況だったので、なにも監督がやりたいことはできていなかったと思うし、自分たちもこう、ミーティングだったり練習はしていましたけど、何も体現できていなかった。今はその状況と違いますし、そのときよりもはるかにチーム状態はいいので、いまは本当に試合をして早く勝ちたいなと思いっています」

 練習が再開し、トレーニングを繰り返す中でザーゴ監督の狙いを体現できる回数が増えてきた。まだ完ぺきではないものの、シーズン当初に比べれば雲泥の差だ。

「色々と準備をしてきているんで、それをピッチで表現することが一番大事ですが、自分たちのスタイルがどこまで完成されているチーム相手に通用するかを、チャレンジする必要がある。あとは個々のバトルで、球際だったり、走り勝つという基本的なところで相手を上回らないと、勝負には勝てない。最近は(川崎Fに)勝ててはないですけど、自分たちの流れの時間もあると思う。まずは先に失点しないことが、勝利に近づく一つのポイントかなと思います」

 ここまで積み上げてきたものの成果を確認し、シーズン初得点と初勝利を目指す。難敵とのアウェーゲームにかかっているものは多いが、「自分たちのサッカーをしていって、一つ勝つことができれば、それが自信になってどんどんいい方向にいく」と三竿。必勝を期して敵地に向かう。


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