上写真=オンラインで取材に応じたMF阿部(写真◎スクリーンショット)
スタートダッシュを誓う
阿部は今週のトレーニングを振り返り、「練習を重ねるごとに上積みできている」と充実感をにじませた。名古屋は選手2人が新型コロナウイルスに感染し、全体練習再開がJ1で最も遅かったが、「ほとんどの選手が90分戦える体になっている」と語り、コンディション面も問題はないようだ。
個人としても状態は万全に近い。長い活動休止期間を挟んだが、「なぜか分からないけど感覚がまったく鈍っていなかった。ラッキーでした(笑)。いつもシーズンオフを挟めば落ちる部分があるけど、意外とコンディションも落ちていない」と笑顔を見せる。
今季、川崎フロンターレから完全移籍で加入した阿部は、2月22日のリーグ開幕戦で名古屋での初ゴールを記録。再開初戦でも連続ゴールに期待がかかるが、「僕は1点取ったことで肩の荷がおりた。ほかの選手も早く1点目を取れるようにアシストできれば」と、フォア・ザ・チームの精神を強調した。
また、先週末にリモートマッチで行なわれたJ2、J3の試合映像を見たという阿部は、「喋っている選手が目立った印象だったので、あんまり喋らんようにしようかな(笑)。みんなに聞かれたくないし、そこはちょっと気をつけないと」と冗談めかしつつ、「コミュニケーションは取りやすいから、すぐに修正できる。マイナスばかりではない」と語った。
J1再開まで、あと2日。名古屋は敵地に乗り込み、清水エスパルスと対戦する。トップ下での出場が予想される阿部は、「これから連戦を戦う上でスタートは大事。スタートダッシュが決まればチームも勢いに乗れるし、勝つことによって自信につながる」と話した。