上写真=トレーニングを積むことで仲間の特徴を知り、自身の特徴を知ってもらえたとエヴェラウドは話す(写真◎鹿島アントラーズ)
フィジカル的な自信もついた
今季の公式戦3試合に先発したものの、期待のFWは一度もネットを揺らせていない。その動きを見る限り、まだキレがなく、コンディションが上がっていないことは明らかだった。
しかし、とくにリーグ中断明けからしっかりトレーニングを積んでコンディションは上向き。エヴェラウドは、はっきりと言った。
「非常にいいコンディションになっています。この期間は僕にとって非常に重要な時間になった。チームとしてやるべきことも練習でできているので、(再開初戦は)非常に難しい相手ですけども、いい形でプレーできるのではないかと思っています。早く試合がしたくてウズウズしていますし、試合ができる喜びも感じています」
口をついて出る前向きな言葉からも、コンディションが上がっていることはうかがえた。
「ブラジルで長いオフがあって、そこから日本に来て3試合をこなす状況でした。体がフィットするまでどうしても時間が必要だった。だから僕個人にとって、この中断期間というのは有意義な時間になった。筋力もついてフィジカル的な自信もつきました」
コンディショニングに成功し、そしてまた、チームにおける自分の役割を整理することもできた。自粛期間にもザーゴ監督の戦術の理解に努め、「自分も含め全員が深く理解できた」と話す。実際、練習でも「監督の狙い」を表現できるようになってきているという。
決定力を買われてチームに加わったFWに求められるの、当然ながらゴールだ。「チームメイトの特徴を知りましたし、僕の特徴をみんなに分かってもらえた」今なら、シーズン序盤とは異なる結果を導ける。
「最善の準備ができたと思っています。あとは試合でそれを示していくしかない」
しっかり助走して臨む再開初戦。エヴェラウドの公式戦初ゴールは、7月4日の川崎フロンターレ戦で生まれるかーー。