上写真=次第にコンディションは上向いていると曽ヶ端は語った(写真◎鹿島アントラーズ)
優勝するためにやるのは変わらない
現在のコンディションは上向き。徐々に気持ちも高まっている。リーグ再開は8日後の7月4日。目指すところに、一切のブレはない。
「やっぱり優勝するためにやるのは変わらないですし、今季は本当に全員の力が必要になると思っていますが、それでも一人ひとりが全部の試合に自分が出るんだいう気持ちがすごく大事なると思う。僕自身もそういう気持ちをもって、全部の試合でいい準備ができるようにやっていきたいと思います」
再開後の過密日程について問われたときのコメントだ。最善の準備をして最良のゲームを。イレギュラーなシーズンにこれから臨むプロ23年目の選手の姿勢は、これまでと何ら変わりはない。
リーグの中断期間も、ポジティブな思いをもって過ごしたという。
「監督が代わって自分たちがやることをゲームで表現するために、なかなか時間がなかった。公式戦で勝てていない状況だったので(中断を)プラスにとらえて、チームのやることを整理しました。いまは練習試合であったり、練習の中で出せていると思います」
開幕時よりもザーゴ監督の戦術は確実に浸透している。
「もちろんまだうまくいかないことも、僕自身も含めてありますけど、その中で積極的にみんながやろうとしている。どんどんやっていくことでいい場面も増えてきているので、今度はそれを公式戦の中で、プレッシャーのある中でどれだけできるかが求められると思う」
次なる公式戦は、再開初戦。相手は川崎フロンターレ。
「フロンターレとのアウェーは難しい試合ばかりですし、実際に勝率じたいもそんなによくない。再開初戦がフロンターレということで、さらに難しさはあると思います。チームとして向こうは監督も代わっていないですし、メンバーも見ても若い選手数多く出てきている。チームとしてのコンセプトもしっかりしているので、戦い方としては今回も難しくなると思います。でも、その中でも勝ちを求めて、チームとしてやろうとしていることを続けながら、結果を求めて戦っていければ」
いきなり難敵との試合だが、逆に言えばチームとして積み上げてきたことを確かめる機会にもなる。「再開からしばらく難敵との対戦が続くが」との質問に、プロ23年目の守護神はきっぱり言い切った。
「Jリーグ自体はどことやっても難しい試合ばかりですし、どこと対戦だったら大丈夫というのはないですから」
そんな厳しいJリーグで最もタイトルを手にしたきたのが鹿島アントラーズであり、曽ヶ端準である。