今季「アズーロ・ネロ」に加わった右サイドバックの山根視来。リーグ開幕のサガン鳥栖戦ではいきなり先発を勝ち取った期待の星だ。川崎の新しい「翼」になるための決意を、オンライン取材で語った。

敵を見て味方を見て

「時間を無駄にしないように意識しています」

 湘南ベルマーレから今季、完全移籍で加わったサイドバック。ハイレベルなパスサッカーを繰り出す川崎フロンターレのスタイルを体の隅々にまで染み込ませる時間が、ようやく再び動き出した。

「期間が空いたので難しい部分はあるけれど、再開までまだ2週間あるので、ポジションが近い選手とコミュニケーションを取って連係を深めていければいいと思っています」

「ゲーム形式の練習が多いですし、コンビネーションを高める時間はまだあります。自分がどういう選手でどういうプレーをするのかを知ってもらいたいと思っています。時間を無駄にしないように意識しています」

 自分のスタイルをJリーグ屈指の魅惑的フットボールになじませる作業に没頭している充実感がみなぎっている。完成のために重要なことは?

「中断中に映像を見たりすることは特にありませんでしたが、とにかく“やる”ことが大事ですからね。去年とはフォーメーションが違うし、味方がどこにサポートに来てくれるのかは自分で確認しないとダメですし。それに、どうにかしてくれる、というか、ボールを失わない選手ばかりですから、自分では早く預けて動いて、を意識しています」

「預けて走る、というのが僕の仕事です。走ることで相手のライン下がったり、ボールを持っている人が動きやすくなったりすると思うので。もちろんそれだけではないけれど、仕事の一つとしてやっていきたいと思います」

「サポートの位置についてもみんな本当にいいところにいてくれるので、そこにしっかりつけてもう一度動けるか、敵を見て味方を見て、というところを深めていければと思っています」

「そうやって、深い位置に入っていったときに合わせるパスもそうだし、そこに至るまでの関わりでどうやったら抜け出していけるのか、毎日そのことだけをテーマに練習しているんです」

「アズーロ・ネロ」の新しい翼。その才能をさらに知らしめる日は間もなくやってくる。


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