J1の横浜FCを率いる下平隆宏監督が18日、練習終了後にオンラインでの取材に応じた。下平監督はチームの仕上がりに自信を示し、リーグ再開初戦でのサプライズ起用を示唆した。

上写真=ビデオ会議アプリ「Zoom」で取材に応じた下平監督(写真◎スクリーンショット)

コロナ下での手応えと悩み

 リーグ再開初戦の相手は北海道コンサドーレ札幌に決まった。下平監督は札幌の印象について「攻撃的なチームで非常に厄介」と強敵であることを認めつつ、「そういうチームに対して自分たちは今どれくらいできるのか、楽しみにしています」と話す顔には自信がにじんだ。

 チームは6月3日より活動を再開し、「選手のコンディションは上がってきている」(下平監督)。再開後は過密日程が待っているが、「うちは元々、多くの人数を抱えているし、大きなケガ人も出ていない。2チーム分というわけではないが、各ポジションに2、3人が競えるくらいの準備をしている」と対策に余念がない。

 コンディション面だけでなく、戦術理解も向上している。新型コロナウイルス感染拡大を防ぐため会議室でのミーティングは行なっていないが、映像分析アプリ『ハドル』を使って選手たちにミーティング用の映像を配信。「思った以上に効果がある。便利な世の中になった」と、テクノロジーの進化を享受しながら順調にチーム作りを進めている。

 一方で、“ウィズコロナ”時代の悩みもある。

「僕の監督としての哲学でもあったのですが、集合したときに選手が肩を寄せ合うくらい近くに集まっているときは、うまくチームがまとまっている。それが一つのバロメーターでした。でも今はそれができないので、逆に『寄るな、寄るな。もうちょっと離れよう』と(笑)。それはちょっと寂しいですね」

 それでも練習試合などを通じてチームの仕上がりに手応えを感じている。先週末にはJ2クラブと練習試合(相手非公開)を行ない、「結果、内容ともにかなり良かった。いいシミュレーションができた」と下平監督。この中断期間で新たな試みにトライしており、チーム内の序列も変化しているという。指揮官は再開初戦の札幌戦に向けて「大抜擢があるかもしれない」とサプライズ起用を示唆。7月4日に横浜FCはどんな姿を見せるのか、注目だ。


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