1993年にスタートしたJリーグでは、様々な特徴を持つストライカーがゴールを奪い、得点王に輝いてきた。Jリーグ得点王の活躍を振り返る連載の第27回は、柔らかさと強さで得点を重ねたピーター・ウタカを取り上げる。
19得点で並んで得点王に
2ndステージも開幕戦でゴールを決めるスタートを切ったウタカは、相手のマークが厳しくなったこともあり、1stステージよりは得点のペースが落ちる。それでも第7節と第8節では2試合連続ゴールで連勝に貢献するなど、ここという場面で力を発揮した。
1stステージで4位だった広島は、2ndステージを制して連覇に望みをつなぎたかったが、思うように勝ち点を伸ばせず10位、年間総合も6位に終わった。ウタカもシーズン終盤は控えスタートの試合もあったが、フル出場した2ndステージ最終節で1得点を挙げ、通算33試合出場・19得点。31試合出場・19得点のレアンドロ(神戸)と並んで得点王に輝いた。
17年はFC東京でプレーし、18年にいったんデンマークのクラブに移籍したのち、同年途中に徳島ヴォルティスに加入。19年のヴァンフォーレ甲府を経て、今季から京都サンガでプレーしている。日本の6クラブでプレーしているのは、奇しくも得点王を分け合ったレアンドロと同じだ。