あの頃があるから今がある――。この連載では大学時代に大きく成長し、プロ入りを果たした選手たちを取り上げる。第11回は、中央大からJリーグの清水エスパルスに加入し、今季でプロ8年目を迎える六平光成だ。

エスパルス一筋で8年目

画像: 今季開幕戦は後半途中からピッチに立った六平(写真◎J.LEAGUE)

今季開幕戦は後半途中からピッチに立った六平(写真◎J.LEAGUE)

 当時、鹿島アントラーズ、大宮アルディージャなどからもオファーを受けていたが、最も早い時期から声をかけてくれた清水エスパルスを選んだ。2013年に加入してからクラブ一筋。一度はJ1から降格したが、苦しいときもチームから離れることはなく、J2を戦い抜いて昇格に貢献した。

 今季で加入8年目を迎える。清水では古株の部類となり、いまや風格すら漂う。

 大学の練習後に白いタンクトップで取材を受け、笑いながら将来の夢を語っていたのも今は昔。

「親(父親は俳優の六平直政)を温泉に連れて行けるくらいプロで活躍したい」

 J1通算114試合1得点。J2通算26試合。十分な実績を残してきたが、まだまだ親孝行ができるはず。2020年シーズンも円熟味の増したパスワークに期待したい。

画像: 大卒ルーキーとして活躍した2013年シーズンは7試合の出場にとどまったが、翌14年シーズンは32試合に出場。主軸を担った(写真◎J.LEAGUE)

大卒ルーキーとして活躍した2013年シーズンは7試合の出場にとどまったが、翌14年シーズンは32試合に出場。主軸を担った(写真◎J.LEAGUE)

画像: J2だった2016年シーズンもチームに残り、昇格に尽力した(写真◎J.LEAGUE)

J2だった2016年シーズンもチームに残り、昇格に尽力した(写真◎J.LEAGUE)

むさか・みつなり◎1991年1月16日生まれ。東京都出身。FC東京U-15から前橋育英高に進学。全国高校サッカー選手権ではベスト4を経験した。09年に中央大に進学し、U-19日本代表など年代別代表にも選ばれた。13年から清水に入団し、20年までクラブ一筋でプレーしている。176cm、67kg

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