1993年にスタートしたJリーグでは、様々な特徴を持つストライカーがゴールを奪い、得点王に輝いてきた。Jリーグ得点王の活躍を振り返る連載の第16回は、川崎フロンターレで長く愛されたジュニーニョを取り上げる。

出場停止明けに調子を上げる

 迎えた07年、ジュニーニョは第3節で2得点を挙げたものの、第11節終了時点で計5得点、第12節では退場処分を受けている。復帰した第14節で警告を受け、今度は警告累積で再び出場停止となったが、それが明けた第16節からゴール量産モードへ突入し、4試合連続の計6得点を挙げて調子を上げた。

 この時期には、同じ03年に川崎Fに加入したMF中村憲剛とのコンビネーションが確立され、中村のパスからチャンスを作り、ネットを揺らすプレーが何度も見られるように。ホームの等々力陸上競技場を沸かせ、ファン・サポーターに笑顔をもたらすジュニーニョは、いつしか『川崎の太陽』と呼ばれるようになった。

 川崎Fはこの年、J1で5位に終わったが、ジュニーニョは31試合出場・22得点で得点王を獲得。その後も2011年まで9年間にわたってプレーし、J1通算210試合出場・110得点の活躍でファン・サポーターに愛された。

●2007年の得点ランキング(全34試合)
1位 ジュニーニョ(川崎フロンターレ) 22得点
2位 バレー(ガンバ大阪) 20得点
3位 エジミウソン(アルビレックス新潟) 19得点
4位 ウェズレイ(サンフレッチェ広島) 17得点
5位 ワシントン(浦和レッズ) 16得点
    ※5位まで、所属クラブ名は当時のもの

画像: ホームの等々力にゴールで熱狂をもたらした(写真◎J.LEAGUE)

ホームの等々力にゴールで熱狂をもたらした(写真◎J.LEAGUE)

画像: 相手DFを一瞬で振り切るスピードが最大の持ち味(写真◎J.LEAGUE)

相手DFを一瞬で振り切るスピードが最大の持ち味(写真◎J.LEAGUE)

画像: 中村憲剛とのコンビネーションは、まさに『黄金連係』だった(写真◎J.LEAGUE)

中村憲剛とのコンビネーションは、まさに『黄金連係』だった(写真◎J.LEAGUE)

画像: 川崎Fからの得点王誕生は史上初めてだった(写真◎J.LEAGUE)

川崎Fからの得点王誕生は史上初めてだった(写真◎J.LEAGUE)


This article is a sponsored article by
''.