就任3年目の宮本恒靖監督は、今季から新たなスタイルに挑戦。消極的な戦いが続いた昨季を反省し、攻撃的な姿勢をチームに植え付けている。クラブOBでもある指揮官は、ガンバ大阪のDNAを取り戻そうとしている。

上写真=キックオフカンファレンスに出席した宮本監督(写真◎GettyImages)

『GAMBAISM』

 今季のG大阪のキーワードは『ハイプレス』だ。

 宮本監督は「去年は勝ち切れない中、失点したくないという思いで後ろに重たくなった部分があった」と7位に終わった昨シーズンを振り返り、今年は前からボールを奪いに行くスタイルに取り組んでいる。

 05年のJ1初優勝メンバーでもある指揮官は、G大阪が取り戻すべき姿を理解している。昨季に引き続き、今季のスローガンは『GAMBAISM』。それはつまり、攻撃的に戦うことを意味する。

「自分たちが攻撃するためにボールを持ちたい。だからボールを早く奪う、強く奪う。キャンプではそういうアプローチでみんなに話しました。高いところでボールを奪えれば、早くゴール前に行ける。もちろんボールを持つ時間も増やしたいと思っています」

 新たな守備スタイルを確立するために、うってつけの新戦力も加わった。フランスのトゥールーズから移籍してきた日本代表DFの昌子源だ。右足首の痛みが完治しておらず、現在は別メニューが続いているが、宮本監督は「彼が持っている経験、パーソナリティー、選手としてのキャパシティーは我々のチームにとって大きい」と期待を隠さない。

 リーグ開幕戦の相手は、2年連続で横浜FM。昨季の開幕戦ではホームで敗れており(●2-3)、その雪辱を期す。

「準備はできている」

 昨季J1王者が相手でも、真っ向勝負を挑むつもりだ。


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