上写真=清水エスパルスを率いる新監督のクラモフスキー(写真◎J.LEAGUE)
選手たちを誇りに思っている
澄んだ青い目が自信で光っている。2019年のJ1リーグを制覇した横浜F・マリノスのヘッドコーチから転身、清水エスパルスの監督に就任したピーター・クラモフスキーは「私の選手たちを誇りに思っている」と胸を張る。
クラブチームの「ボス」として迎える初めてのリーグ戦。監督という立場で必要なことを問われて「選手たちにサッカーを楽しくプレーしてもらうこと」と間髪を入れずに答えた。
「自分が信じているフットボールをこのクラブにもたらしたい」とあふれる意欲を隠すつもりはない。
信じるフットボール、とは、やはり横浜FMが追究していたあれだ。それを「速くて、アグレッシブで、攻撃的なフットボール」と表現する。
1月15日の始動日から鹿児島キャンプを経て選手に伝えてきた。
「選手たちは本当に意欲的でハングリー。そして、伸び伸びとトレーニングに励み、誰もが成長したがっている。彼らを誇りに思う」と強くうなずいた。
監督の役割は戦術のインストールだけではない。長いシーズン、チームの調子が下降してきたとき、いかにリカバーさせるかもその重要な能力の一つに挙げられる。
「シーズン中にチームが倒れることもあるかもしれない。ただ、すぐに立ち上がることがもっと強くなるために必要なんだ。そのために私に何ができるかって? 毎日の練習でしっかりやり続けることで、選手たちが自然に立ち上がるようにしていくことだよ」
つまりは、平常心。
準備はもう、できている
取材◎平澤大輔