第25回ちばぎんカップで先制ゴールを挙げたのは、柏レイソルのFWオルンガだった。昨季のJ2最終戦、京都サンガF.C.戦で1試合8得点を成し遂げた点取り屋が、新シーズンの幕開けを告げる試合でも得点。2年ぶりにJ1に臨む柏のけん引車になりそうだ。

上写真=先制ゴールをスコアしたオルンガ。存在感を示した(写真◎Getty Images)

昨年よりも良い選手になりたい

 1試合8得点という偉業を成し遂げたFWが、新シーズンもゴールを量産しそうな気配を漂わせている。ちばぎんカップで先制ゴールをスコア。相手DFの間にポジションを取りつつ、抜群のタイミングで飛び出すと、江坂任からのパスを呼び込み、ネットを揺らした。

「江坂選手のスルーパスが見事にDFの間を通ってきた。キーパーが出ようとしたんですが、気が変わったのか躊躇して下がったので、私に余裕ができて、フリーな形でコースを選ぶことができて、落ち着いて右足で決められた。ゲームの中では最初の得点機だったので、あそこで決められていい流れに持っていけたと思います」

 確かに江坂のパスは見事だった。そして、オルンガの動き出し、冷静なフィニッシュもまた、見事だった。

 昨季、しり上がりに調子を上げたオルンガは、今季はスタートから好調を維持し、自らの得点で柏を上昇させると誓う。チーム状態についても手ごたえを感じていた。

「(チームは)徐々に良くなっていると感じています。まだ理想とは言えませんが、指宿でのキャンプで良い形で過ごすことができて、良い準備も出来たと思います。これからチーム内での競争も激しくなると思いますが、切磋琢磨するから、選手もレベルアップすることができます。誰が試合に出ても、良い状態で臨めると思う。チーム内での競争もありますし、J1チームとの激しい戦いが繰り広げられても、(チームとして)良い準備ができていると思います」

 2週間後に開幕する2020年シーズン。目標とするところはどこなのか。

「昨年よりも良い選手になりたい。自分の課題を克服したい。課題はいろいろあると思いますが、これからJ1を戦う上では得点力を上げていきたい。自分たちがJ1レベルで試合するということは色んな犠牲も必要になってくる。オン・ザ・ピッチでもオフ・ザ・ピッチでも自分たちが高めていくためには、色んな努力が必要。個人的としてもチームとしても」

 気になるゴール数の具体的な目標については、次のようにコメントした。

「極力、多く点を取りたいですね。また1試合で8点取れたらいいですけど、そう簡単なことではないですね(笑)」

 一時は他クラブへの流出も噂されたが、新シーズン、オルンガは柏で、けん引車になる――。


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