2次キャンプ中の名古屋グランパスは4日、沖縄県南風原町の黄金森公園陸上競技場でJ3のヴァンラーレ八戸と練習試合を行ない、2-2で引き分けた。主力が欠場するなか、期限付き移籍からの復帰組が必死にアピールした。

上写真=八戸との練習試合でアピールした秋山(写真◎杉園昌之)

勝負のシーズン

 新チームが始動してから4試合目となるトレーニングマッチ。期限付き移籍からの復帰組を含めた新戦力を融合させながら、攻撃の新たな形を確認していた。フィニッシュに関わる連係などは課題を残したものの、局面では持ち味を発揮した選手たちもいる。

 主力の吉田豊、太田宏介らが欠場するなか、同じ左サイドバックとして存在感を放ったのが秋山陽介だ。アップダウンを繰り返し、多くのチャンスを作り出した。早稲田大時代にともにプレーした後輩の相馬勇紀(期限付き移籍から復帰)とは息の合ったコンビネーションを見せ、積極的にオーバーラップを仕掛けた。カウンターから抜け出して、自らゴールを狙いに行くなど、アグレッシブなプレーは目を引いた。本人は守備面では「失点しなかった」と手応えを感じながらも、直接ゴールに絡めずに反省の弁も口にした。

「もっとチャンスをつくれたと思います。得点にもつなげたかったです。いい形で動き出しができるようにしたいです。ここからさらに質を高めていきます」

 昨季途中に磐田にレンタル移籍し、今季から名古屋に復帰。大卒プロ3年目は勝負の年となる。大学時代に特別指定選手としてJリーグデビューを飾り、一躍脚光を浴びたものの、昨季は出場機会から見放されて苦しんだ。磐田でもリーグ戦で8試合に出場したのみ。今年は心機一転、開幕からスタメン奪取を狙っている。

「いまのチーム状況は理解しています。このキャンプでしっかりアピールしていきたい」

 今季は、左の"早稲田ライン"が面白くなりそうだ。

文・写真◎杉園昌之


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