毎週水曜日に『東京育ちの選手』の言葉を掲載していく連続インタビュー企画の第3弾。今回は、仙台、神戸と渡り歩き、夏にFC東京復帰を果たしたミッドフィルダー・三田啓貴に迫る。
 今季のJ1リーグの覇権は、残り3試合で決まる。湘南戦(11月23日)、浦和戦(11月30日)というホームでのラスト2連戦を前に、『東京のタマ』がクラブへの思いを語り、リーグ初優勝が懸かる今後の戦いを見据える――。

「ホームで喜べれば最高だけれど、そんなに甘くない」

画像: これまでJ1の3クラブでプレーする三田だからこそ、優勝争いは「甘くない」と言う。ただ、その経験値が戴冠へのカギとなることだろう(写真◎山口高明)

これまでJ1の3クラブでプレーする三田だからこそ、優勝争いは「甘くない」と言う。ただ、その経験値が戴冠へのカギとなることだろう(写真◎山口高明)

――特にホーム最終戦の11月30日は、味の素スタジアムで優勝が懸かる一戦を迎えることとなるかもしれません。スタジアムの雰囲気は、どのようなものになると想像しますか。

三田 東京のファン・サポーターは、素晴らしい雰囲気を作るのがすごくうまい。だから、今までと同じように“イケイケの感じ”を作り出してくれるだろうと想像しています。ただ、優勝が懸かるとなれば、また違う雰囲気も出るかもしれません。そうなれば、自分たちは気分が高まった状態で試合をできるだろうし、良い方向に進められると思います。

――最終節を前に、味の素スタジアムでJ1優勝を決めることを、多くのファン・サポーターが期待していると思います。

三田 味スタで優勝を決めることができれば、東京のファン・サポーターはホームで喜べるのだから、それほど最高なことはありませんよね。でも、そんなに甘くないと思っています。独走している状態ではないし、逆に少しでも気を抜けば、ACL(AFCチャンピオンズリーグ)出場圏外(4位以下)に転落する可能性だってある。だから、最後の1秒まで、絶対に気を抜かずに戦っていく。それで結果的に、ホームで優勝を決められたらいいかなと思いますけれど、本当に最後まで、1試合たりとも気を抜けない戦いが続くはずです。

――過去の優勝争いを振り返っても、最後の最後まで何が起こるか分かりません。最終節で逆転優勝したチームもあります。

三田 そういうことも起こり得ますよね。J1は、特にそういうリーグ。だから、最後まで戦い続けることが大事です。最後の1秒まで気を抜かないこと、そして諦めないこと。それは当たり前のことでもあるけれど、自分にとってはすごく重要なことです。

――ホーム最終戦(33節)は、浦和レッズとの対戦となります。ここまで、リーグ戦では7勝8分け20敗と、大きく負け越している相手ですが。

三田 もちろん、(チームとして)苦手意識はあるかもしれません。でも、自分たちは今までとは違う。(浦和に)勝たなければ、優勝できないと考えています。

――ホーム最終節の浦和戦と同様に、31節磐田戦(○1-0)まで続いたアウェー8連戦も、優勝するための試練ともとらえることができるのではないでしょうか。

三田 そういう試練を乗り越えた先に、優勝というのが見えてくるのだと思います。アウェーの連戦を言い訳にしていたら、絶対に優勝なんてできない。首位でホームの味スタに帰れるので、まずは何とか2勝したいと思っています。

取材・構成◎小林康幸 写真◎山口高明

画像: トレインビジョン Vol.7 『最後の1秒まで』 youtu.be

トレインビジョン Vol.7 『最後の1秒まで』

youtu.be

関連記事

サッカーマガジン 2019年12月号

This article is a sponsored article by
''.