上写真=エカニット・パンヤのデビュー戦初ゴールも飛び出した(写真◎Getty Images)
■2023年10月4日 ACLグループステージ第2節(@埼スタ)
浦和レッズ 6-0 ハノイFC(ベトナム)
得点:(浦)オウンゴール、アレクサンダー・ショルツ、高橋利樹、関根貴大、ホセ・カンテ、エカニット・パンヤ
「いい入りができていい内容で」
明らかに実力差のある相手とのホームゲーム。浦和レッズにいくつのゴールが生まれるかが楽しみな試合だった。
まずは9分。岩尾憲が左CKを逆サイドに飛ばして、ホセ・カンテがダイレクトでボレーシュート。相手がクリアしたボールが別のDFに当たってそのままゴールに入って、幸先よく先制する。続けて、高橋利樹が倒されて得たPKをアレクサンダー・ショルツが落ち着いて左に決めて、19分には2-0とした。
37分には3点目。左から荻原拓也、関根貴大、小泉佳穂とシンプルにつなぎ、ペナルティーエリア右で高橋が受けると、切り返して左足の前に置き、コンパクトに振って地を這うシュートをゴール左に突き刺した。
ACL初出場となったハノイFCがボールを持つ時間もあり、FWジョエル・タグウが高い運動能力を見せて狙ったシーンもあった。だが、堅守を誇る浦和はゴールにはなかなか近寄らせなかった。後半に入っても浦和が激しく鋭いトランジションで中盤の攻防にことごとく勝って、攻めの姿勢を失わない。
65分には、交代で入ったばかりの早川隼平が左CKを中央へ、フリーになった関根がヘッドでたたきつけ、跳ね上がったボールがバーに当たってそのままゴールへと転がり込んだ。さらには関根がペナルティーエリアでカットインしたところで倒されて、PKを獲得。これを70分にカンテがシュート、一度は止められたがこぼれ球をそのままカンテが蹴り込んで、5点目が生まれた。
85分にはこの試合が浦和でのデビューとなったエカニット・パンヤが、大畑歩夢のシュートがGKに防がれたこぼれ球をプッシュして、うれしいデビュー戦初ゴール。こうして浦和は90分で25本のシュートを放って、6つのゴールを奪った。
「準備の結果が出た」と話したのはホセ・カンテ。日々の積み重ねが自らのゴールにつながったことに胸を張った。関根も「いいボールが来て、フリーだったので自分のタイミングで合わせられました」と自らのゴールを喜んだ。その上でチームとして「いい入りができていい内容で勝てた」ことへの充実感を口にした。
それは、マチェイ・スコルジャ監督も同じ。
「早い時間帯で2点を取れて、いい立ち上がりだった。今日は決定力が高かったし、セットプレーでも危険な存在になることができた」
初戦はアウェーで武漢三鎮に2-2で引き分けていたから、これが今大会のグループステージで初白星になった。ホームで6ゴールの大勝。反省はあっても、何の文句もない最高の勝利だ。