【高校・ユース】Jリーガーの兄を追う万能アタッカー~東福岡・福田翔生
「兄貴の存在が大きい」
今年3月、新チームの7番を背負う万能アタッカーは、どこか表情が浮かなかった。
「まだポジションを獲得できていない。本当に危機感を持ってやらないと…」
高円宮杯プレミアリーグ開幕を1週間後に控え、東福岡は強豪校が集う『第23回船橋招待U−18大会』に参加していた。福田がそう話したのは、大会初日の2試合を終えた後。どちらも先発のピッチには立てなかった。
それでも、途中出場でひとたびピッチに立つと、軽快なステップでいたるところに顔を出し、攻撃を引っ張る。東福岡では4−3−3システムのインサイドハーフが主戦場だが、「前線ならばどこでもできます」と、万能だ。チャンスと見るや...