日本サッカー協会(JFA)の宮本恒靖会長が、ジーコ氏が企画したチャリティーマッチ『Daisun presents Zico All-Star Game For Peace HIROSHIMA 80 Years』(ジーコオールスターゲーム)でフル出場。現役時代と同じくキャプテンマークを巻いて出場し、2006年ドイツ・ワールドカップのようにジーコ監督が率いるチームのディフェンスラインで、往年のプレーを披露した。
上写真=キャプテンマークを巻いてフル出場した宮本会長。ジーコ監督のチームで守備陣を引っ張った(写真◎石倉利英)
■2025年7月27日 ジーコオールスターゲーム(@Eピース)
ジーコワールドレジェンズ(WORLD LEGEND) 3-1 ジーコジャパンレジェンズ(JAPAN LEGEND)
得点:(ワ)アルシンド、クアレスマ2
(ジ)中田浩二
ロナウジーニョと激しくマッチアップ
ジーコジャパンレジェンズではDF坪井慶介、DF中澤佑二、FW本山雅志と並び、30分ハーフの試合でフル出場。「お客さんが入った中でやるので、ある程度は動けるようにしておかないと。基本的に動いてはいますが、ボールを蹴ることは、なかなかできない。この10日間くらい」で調整していたと明かした。
キャプテンマークを巻いたのは、ジーコジャパンレジェンズを監督として率いる「ジーコに言われたので」。2006年ドイツ・ワールドカップを思い出させる関係性で「今日は会長じゃない、カピトン(ポルトガル語でキャプテン)だ、と。そんな感じで言われました。うれしかったです」と笑顔を見せた。前半にロナウジーニョの突破を激しい当たりで防いだプレーは、現役時代さながらの激しさだった。
2004年に始まり、長年ブラジルで開催されてきたチャリティーマッチ『ジョーゴ・ダス・エストレーラス(JOGO DAS ESTERELAS)』が、戦後80年・被爆80年を迎える日本の広島で初めて開催。日本サッカー界のトップとして「レジェンドが集まって広島でやる、平和を発信するのは、サッカーが持つ力。我々がやりたいことはできたと思う」と試合の意義をかみ締めるように語った。
取材・写真◎石倉利英

