鹿島アントラーズでユースフィジカルアドバイザー兼ヘッドオブコーチングを務める里内猛氏。ヴァンフォーレ甲府でフィットネス・ダイレクターを務めながら2012年より自身がトレーニング用に改良したラダー「タニラダー」を開発し、スポーツにおける正しい体の動かし方を広める活動をする谷真一郎氏。30年を超える仲の2人から見た、コロナ禍を経た今のアカデミー年代とは。

被災地へ届けたい、新たなエネルギーと思い

 2011年に東日本大震災が起こった当時、谷はヴァンフォーレ甲府のフィジカルコーチを務めていた。ベガルタ仙台で約5年にわたりフィジカルコーチを務めたこともあり、何か自分にできることはないかと考える日々だった。ただ、トップチームに所属しているとなかなか思うように動けない現実に直面した。谷は「じれったかった。皆さんがいろいろな活動をされているなか、僕自身はずっとアクションを起こせなかった」と振り返る。
 2019年、意を決してトップチームを離れて時間を作ったものの、コロナ禍に突入する。イベント開催を企画するもあえなく中止。東日本大震災の被災地の現状を聞けば、これからは“人のエネルギー、活動の活発化”が求められているという。
 新たなエネルギーを被災地に送り届けたい。
 コロナ禍が落ち着いた今、積年のその思いが谷を動かした。新たな活動として、被災地の子どもたちに足が速くなる「タニラダー講習会」を無償で体験してもらうというクラウドファンディング企画をスタートさせたのだ。ただ活動するだけではなく、被災地の今はどうなっているのか。動画での活動報告とするつもりだ。本日8月31日(木)まで支援者を募集している。

https://camp-fire.jp/projects/view/669332

画像: 被災地へ届けたい、新たなエネルギーと思い

取材・構成◎池田博一


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