9月7日に川崎フロンターレへの来季加入内定が発表された履正社高(大阪)MF名願斗哉(みょうがん・とうや)が、同日に会見を行なった。日本代表MF三笘薫と比較する声もあるアタッカーは、プロ入りの夢を実現した喜びや、残りの高校サッカーでの活躍への意気込みなどを語っている。

上写真=川崎F加入が内定した名願。フロンターレブルーのユニフォームに袖を通した(写真◎森田将義)

「少しでも早くフロンターレの力になれるように」

 2004年6月29日生まれ、大阪府出身の名願は、SSクリエイト、ガンバ大阪ジュニアユースを経て履正社高に進学。持ち味であるドリブル突破とチャンスメークで評価を高め、8月にはSBSカップを戦ったU-18日本代表でも活躍している。

 名願は「自分の夢の一つであったプロサッカー選手になるという夢を、川崎フロンターレとの契約でかなえることができてうれしい。プロになってからは、しっかり結果を残せる選手になろうと思う」とコメント。子どもの頃から川崎Fのサッカーに魅了されていたそうで、「見ていて、すごく心が楽しくなった。自分もそこでやりたいと思うようなサッカーをしていた」というクラブでプロ入りを実現した。

 川崎Fで飛躍した日本代表MF三笘薫とも比較されるアタッカーについて、会見に同席した向島建スカウトは「三笘薫に似ているという話をよく聞くのですが、独特のリズムを持っており、テクニックと緩急を使って仕掛けることができる。顔が上がっていて、ボールを持ちながら味方を使うことができ、自分でも突破できる」と評価。「ウチはサイドや前線の攻撃で、ボールを持って変化をつけられる選手が、数年後には必要になってくるんじゃないかと思っている」との考えから、昨年獲得した永長鷹虎(興国高=大阪)に続き、個人技とドリブル突破が武器の選手を獲得したという。

 履正社に進んで「一番成長したのは生活面と人間性。すごく学ぶことが多かった」と感謝し、「自分で考えて行動する、自分が思っていることを伝える。自分で気付く力を学ぶことができた」と語る。その学びを生かして「サッカー選手である前に、人としての人間性が大事になると思う。サッカー以外のところでも、そうした部分を出したい」と今後を見据えた。

 プロ入りを決め、高校サッカーの集大成である選手権に臨む。7月のインターハイ(全国高校総体)は初戦の2回戦を突破したものの、3回戦でPK戦の末に敗退。府予選から激戦が予想されるが、「相手も意識してくると思うので、マークも厳しくなるかもしれませんが、そこで違いを見せられるようになりたい。チームとしても、個人としても日本一という目標があるので、必ず日本一を取れるように頑張りたい」と意気込んだ。

 その先に、プロでの活躍を期す。川崎Fのファン・サポーターに「自分の武器であるドリブルでゴールに向かうプレーを見てもらいたい」とアピールし、「少しでも早くフロンターレの力になれるように頑張るので、応援よろしくお願いします」とメッセージを送った。


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