各大陸予選が次々に最終節を迎え、W杯出場32カ国のうち、31日にまでに29カ国が決まった。29日はヨーロッパ予選のプレーオフを勝ち上がった2チーム、アフリカ予選の3次ラウンドで勝利を収めた5チームがカタール行きのチケットを手にした。そして日本時間31日には北中米カリブ海予選の残り2枠も決定。メキシコ、アメリカが出場を決めている。残り3チームは6月開催予定の欧州のプレーオフ(延期分)、アジアプレーオフ進出国&大陸間プレーオフで決定する。

上写真=出場32か国中、29カ国が日本時間31日までに確定した(写真◎Getty Images)

ヨーロッパ予選:出場枠は13。うち12カ国が決定

◎出場決定国:
・ドイツ(18大会連続20回目)
・スペイン(12大会連続16回目)
・フランス(7大会連続16回目)
・イングランド(7大会連続16回目)
・ベルギー(3大会連続14回目)
・スイス(5大会連続12回目)
・オランダ(2大会ぶり11回目)
・クロアチア(3大会連続6回目)
・デンマーク(2大会連続6回目)
・セルビア(2大会連続3回目)
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・ポーランド(2大会連続9回目)
・ポルトガル(6大会連続8回目)

 すでに55チームが参加した予選ラウンドが終了し、上記の通り、10チームの出場が決定。その後、合計12チーム参加のプレーオフが実施され、日本時間29日深夜に、プレーオフパス決勝に勝利を収めたポーランドとポルトガルの出場が決まった。

◆プレーオフ決勝
・ポーランド 2-0 スウェーデン
・ポルトガル 2-0 北マケドニア
・ウェールズ(延期)『スコットランド対ウクライナ』の勝者
※準決勝の延期分、スコットランド対ウクライナは6月開催予定となっている。

南米予選:出場は4.5枠。出場4カ国が決定

◎出場決定国
・ブラジル(22大会連続22回目)
・アルゼンチン(13大会連続18回目)
・エクアドル(2大会ぶり4回目)
・ウルグアイ(4大会連続14回目)
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※ペルー→大陸間プレーオフへ

 予選無敗のままブラジル、アルゼンチンが早々と出場を決めたのに続き、今月24日にエクアドル、ウルグアイがカタール行きのチケットを手にした。

 予選最終節の注目は、アジア代表との大陸間プレーオフに進出する5位争いだったが、優位な状況にあった5位ペルーがホームでパラグアイに2-0で勝利。逆転で5位入りを狙っていた6位コロンビアはアウェーで最下位ベネズエラを破ったものの、ペルーには勝ち点で1ポイント及ばず。7位チリはホームでウルグアイに0-2と完敗し、勝ち点を積み上げられなかった。

 結果、大陸間プレーオフに臨む5位の座は最終節で唯一、勝利を収めたペルーが手にした。ペルーは6月13日(or14日)に、UAEvsオーストラリアの勝者とW杯出場をかけて対戦する。

アフリカ予選:出場枠5。出場5カ国が決定

◎出場決定国
カメルーン(2大会ぶり8回目)
モロッコ(2大会連続6回目)
チュニジア(2大会連続6回目)
ガーナ(2大会ぶり4回目)
セネガル(2大会連続3回目)

 2次予選を勝ち上がった10チームをランキング上位の5チームと下位の5チームに分け、ホーム&アウェーで対戦する3次予選が終了。勝った5チームが出場権を得た。

 注目はリバプールのチームメイト、マネとサラーが激突したセネガル対エジプト。1stレグはホームのエジプトが1-0と勝利し、乗り込んだ敵地での2ndレグで、セネガルに0-1で敗れ、2試合合計1-1となり、試合はそのまま延長戦へ突入。それでも決着がつかず、PK戦へともつれ込んだ。1人目のキッカーを務めたサラーが外したのに対し、マネは5人目のキッカーを担当してど真ん中に蹴り込み、成功。母国を2大会連続3回目の出場へ導いた。両国は今年2月のアフリカネーションズカップ決勝でも顔を合わせており、そのときもPK戦までもつれ込む大熱戦を繰り広げていた。結果も今回と同じ。セネガルがPK戦を制していた。

 その他ではかつて日本代表を率いたハリルホジッチ氏が監督を務めるモロッコが、DRコンゴを下し、W杯出場を決定している。

■3次予選(2試合合計のスコア)
・セネガル 1-1 エジプト
 ※PK3-1でセネガルの勝利

・アルジェリア 2-2 カメルーン
 ※アウェーゴールの差でアルジェリア

・ナイジェリア 1-1 ガーナ
 ※アウェーゴールの差でガーナ

・モロッコ 5-2 DRコンゴ 

・チュニジア 1-0 マリ

アジア予選:出場枠4.5+開催国 出場5カ国が決定

◎出場決定国
・日本(7大会連続7回目)
・サウジアラビア(2大会連続6回目)
・韓国(10大会連続11回目)
・イラン(3大会連続6回目)
・カタール(初出場/開催国枠)

◆アジア・プレーオフ(大陸間PO出場チーム決定戦)
▼6月7日/@カタール
 UAE vs オーストラリア

 開催国のカタールに加え、アジアの出場枠は4・5でアジア予選最終試合を待たずして4チームの出場が決定した。グループBはサウジアラビアと日本グループAはイラン、韓国がそれぞれ本大会に臨む。

 また、カタールで6月7日に開催が予定されているアジア・プレーオフに進出する3位チームには、グループAは最終節のホームゲームで韓国を下したUAE、グループBはオーストラリアで決定。UAE対オーストラリアの勝者が南米5位となったペルーと6月13日(or14日)に行なわれる大陸間プレーオフで激突する。一発勝負であり、勝った方がW杯出場権を得る。

北中米カリブ海予選:出場枠3.5 出場3カ国が決定

◎出場決定国:
・カナダ(9大会ぶり2回目)
・メキシコ(8大会連続17回目)
・アメリカ(2大会ぶり11回目)

 28日の第13節では首位カナダがジャマイカに4-0で快勝。1986年以来となるW杯出場を決めた。残り2枠も日本時間31日に開催の最終節で決定した。勝ち抜いたのは、メキシコとアメリカだ。 

 最終順位は以下の通り。

・1位 ◎カナダ(勝ち点28/得失点差16)
・2位 ◎メキシコ(勝ち点28/得失点差9)
・3位 ◎アメリカ(勝ち点25/得失点差11)
・4位 コスタリカ(勝ち点25/得失点差5)

 最終節ではメキシコがホームで6位エルサルバドルに2-0快勝。そして前節2位で引き分け以上で予選突破が決まる優位な立場にあったアメリカは、アウェーでコスタリカと直接対決。0-2で敗れることになったは、得失点差が生きて、2大会ぶりに本大会を決めた。予選終盤に4連勝と上位との差を詰めたコスタリカは4位に終わり、プレーオフに回ることになった。

 なお、4位のコスタリカは6月13日(or14日)に開催されるオセアニア予選の勝者・ニュージーランドと大陸間プレーオフを戦う。

▼大陸間プレーオフ
・コスタリカ vs ニュージーランド(オセアニア代表)

オセアニア予選:出場枠0.5 

◎出場決定国:なし→ニュージーランドがプレーオフに進出

 グループステージを勝ち上がり、2次予選の準決勝で勝利を収めたソロモン諸島、ニュージーランドが代表決定戦に進出。日本時間30日に行われた試合でニュージーランドが5-0と圧勝し、6月13日(or14日)に予定されている北中米カリブ海予選4位コスタリカとの大陸間プレーオフに臨むことになった。


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