あの頃があるから今がある――。この連載では大学時代に大きく成長し、プロ入りを果たした選手たちを取り上げる。第10回は、中央大で評価を高め、年代別代表にも選出されたDF大岩一貴だ。

プロ1年目から主力に定着

 2011年10月にロンドン五輪世代の年代別代表に選ばれ、アジア予選にも出場。関塚隆監督には本職のセンターバックではなく、右サイドバックで起用された。持ち味である手堅い守備力を生かし、監督の要求にしっかり応えた。大学生の頃からサイドバックとセンターバックをこなすことには意欲的だった。

「両方できるようになれば、それも武器になると思います。ユニバーシアード代表、高校時代にも経験があるので、サイドでも問題なくプレーできます」

画像: プロ1年目からレギュラーとして活躍。持ち前のフィジカルの強さを発揮した(写真◎J.LEAGUE)

プロ1年目からレギュラーとして活躍。持ち前のフィジカルの強さを発揮した(写真◎J.LEAGUE)

 その経験はプロになっても生きた。プロ1年目のジェフユナイテッド千葉では右サイドバックで出場機会をつかみ、A契約を締結。Jリーガーとして順調にキャリアをスタートさせた。J1昇格を目標に加入した千葉ではチームとして思うような結果を残せなかったものの、一人のディフェンダーとしては評価を高めていった。2016年にはJ1のベガルタ仙台に完全移籍し、4シーズンにわたってプレー。J1では100試合出場を超え、今季からは湘南ベルマーレに活躍の場を移している。

「いま湘南で新しい刺激を受けています。クラブのカラーも自分に合っている。僕はまだまだ成長できると思っています」

 謙虚でどん欲。そして、飽くなき向上心は持ち続けている。30歳になっても、気持ちはプロを目指していた大学生の頃と大きく変わらない。

画像: 仙台には4年間在籍し、リーグ戦で117試合に出場。2019年はチームキャプテンを務めた(写真◎J.LEAGUE)

仙台には4年間在籍し、リーグ戦で117試合に出場。2019年はチームキャプテンを務めた(写真◎J.LEAGUE)

画像: 今季からプロ3クラブ目となる湘南に加入。リーグ開幕戦では左ストッパーとして先発フル出場を果たした(写真◎J.LEAGUE)

今季からプロ3クラブ目となる湘南に加入。リーグ開幕戦では左ストッパーとして先発フル出場を果たした(写真◎J.LEAGUE)

おおいわ・かずき◎1989年8月17日生まれ、愛知県出身。中京大中京高から中央大へ進学。大学時代にはユニバーシアード代表に選ばれ、11年大会の優勝に貢献した。卒業後、12年にジェフユナイテッド千葉に加入し、15年まで在籍。16年から19年まではベガルタ仙台で活躍し、今季から湘南ベルマーレでプレーする。182cm、78kg

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