歴史を学ぶ『日本サッカー温故知新』の第12回。この連載では日本サッカーが大きく発展した『平成の30年間』を写真と記録で振り返る。平成12年(2000年度)はアジアで日本が存在感を示し、国内では鹿島が偉業を達成した。

Jリーグ誕生後初の偉業

 アジアカップ優勝を果たした日本代表で名波とともに攻撃のタクトを振るった中村俊輔は、同年のJリーグでMVPに輝いた。22歳での受賞は、いまも破られない歴代最年少記録。ただし、リーグタイトルを手にしたのは、その中村がいる横浜F・マリノスをチャンピオンシップで破った鹿島アントラーズ。

 鹿島はJリーグカップ、天皇杯にも優勝し、Jリーグ誕生後初となる、シーズン3冠という偉業を達成した。

◆平成12年度の主なタイトル一覧
Jリーグ:鹿島アントラーズ
天皇杯:鹿島アントラーズ(第80回・00年度)
Jリーグ杯:鹿島アントラーズ
JリーグMVP:中村俊輔(横浜FM)
Jリーグ得点王:中山雅史(磐田)
Jリーグ新人王:森﨑和幸(広島)
Jリーグ優勝監督賞:トニーニョ・セレーゾ(鹿島)
高校選手権:国見高(第79回・00年度)
高円宮杯U-18:清水商高
大学選手権:中京大
Lリーグ:日テレ・ベレーザ

画像: 決勝で川崎Fを2-0で下して鹿島がナビスコカップ(Jリーグ杯)に優勝した(写真◎サッカーマガジン)

決勝で川崎Fを2-0で下して鹿島がナビスコカップ(Jリーグ杯)に優勝した(写真◎サッカーマガジン)

画像: 横浜FMを破って鹿島が年間王者に輝き、この年の2冠目を獲得した(写真◎サッカーマガジン)

横浜FMを破って鹿島が年間王者に輝き、この年の2冠目を獲得した(写真◎サッカーマガジン)

画像: 大会史上初となるVゴール(小笠原満男)で清水を下して鹿島が優勝。見事に三冠を達成し、クラブ通算7冠目を獲得した(写真◎サッカーマガジン)

大会史上初となるVゴール(小笠原満男)で清水を下して鹿島が優勝。見事に三冠を達成し、クラブ通算7冠目を獲得した(写真◎サッカーマガジン)

Jリーグ順位表(2000シーズン)
順位チーム
1鹿島5530184821
2横浜FM54301811111
35830211816
4磐田55301901125
5C大阪4830170135
6G大阪4530152134
7FC東京4330151146
8清水423015213-2
9名古屋413014214-3
10V川崎3830124142
11広島3730132150
12福岡373013215-7
13神戸333011118-9
14市原28309219-12
15京都25308220-27
16川崎F21307419-30
※年間順位

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