6月21日に「今シーズン限り」での現役引退を発表した鳥栖のフェルナンド・トーレスが、23日に東京都内で引退会見を開いた。会見場に現れたトーレスは、8月23日のJ1神戸戦が現役ラストマッチになることを明かし、引退後もクラブに残ることや、華々しい18年間のプロキャリアを振り返っての心境などを語った。
偉大なストライカーのプレーを見られるのも、残り2カ月。スペイン、イングランド、イタリアで築いてきた華やかなプロキャリアが、まもなく日本で終わりを迎える。
キャリア最後の地について、トーレスは「私と家族を支えてくれた日本の方々に感謝を申し上げます。日本の文化や人々と出会えたのは、とても幸せなことです」と語った。
だが、世界のサッカーシーンをリードしてきた選手に対して、日本人のみならず、世界中のファンが、その雄姿を目に焼き付けられたことに感謝の意を持っているのではないだろうか。
『Gracias Fernando』(ありがとう、フェルナンド)
会見場のスクリーンに映し出されていた言葉は、そんな世界中のファンの思いを代弁していたのかもしれない。
取材・文◎小林康幸