上写真=川崎Fに新加入した山村和也
写真◎杉園昌之
J1で3連覇を狙う川崎フロンターレが1月27日、川崎市内の洗足学園音楽大学で新体制発表会見を行ない、日本代表経験を持つ山村和也をはじめ、ロンドン五輪の得点王でブラジル代表歴もあるレアンドロ・ダミアンら8人の新戦力が意気込みを述べた。
「新しいチャレンジがしたかった」
鹿島、C大阪で経験を積んできたプロ8年目の山村は、チャンピオンチームでのレギュラー争いに胸を高鳴らせていた。
「新しいチャレンジをしたかった。試合に出るのは難しいと思うが、自身の成長のために来た。違ったスタイルのサッカーを経験し、プレーの幅を広げたい」
2016年から18年まで在籍したC大阪ではセンターバックをはじめ、ボランチからFWまでこなした。3シーズン(J2含む)でリーグ通算16ゴールを挙げた得点力は本物。昨年、川崎Fも苦汁をなめさせられている。2連覇を決めた11月10日のヤンマースタジアムでは、同点で迎えたアディショナルタイムに決勝ゴールをマーク。1000人近いファン・サポーターが見守った新体制発表会見では「優勝に水をさしてすいません」とぺこりと頭を下げて、会場の笑いを誘っていた。
新天地でも多くのポジションで起用されそうだ。鬼木監督もユーティリティー性を買っていた。
「ボランチか前のポジションになってくる。攻撃が好きみたいなので。ただ、オプションで後ろ(センターバック)でも使えます」
本人も意欲にあふれていた。
「ゴールは取れるほうがいい。監督が出場させてくれるポジションで結果を出します」
円熟味の増した29歳が、王者のチーム力を底上げする。
取材◎杉園昌之