■2018年4月1日 J3リーグ第5節
 相模原 2-4 鳥取
 得点者:(相)谷澤達也、ジョン・ガブリエル
     (鳥)フェルナンジーニョ、ヴィートル・ガブリエル2、レオナルド

明治安田生命J3リーグ第5節が4月1日に行なわれ、アウェーの鳥取が快勝。勝利に貢献したのが、ブラジル人MFヴィートル・ガブリエルだ。1-2とリードされて迎えた43分、自陣でボールを持つと、約70メートルのドリブル突破から、利き足の左足で蹴り込んで同点ゴール。3-2と逆転した後の72分には、右サイドからカットインして、ゴール左上スミに素晴らしいミドルシュートを突き刺し、鮮やかなゴラッソ2発で鳥取を首位浮上に導いた。

「川口のことは、フェルナンジーニョに聞いていた」

今季サントスから加入したヴィートル・ガブリエルは、前節まで無得点。同じくサントスから今季加入したFWレオナルドが開幕から5試合連続得点と絶好調で、2年ぶりに鳥取に復帰し、Jリーグでの経験も豊富なFWフェルナンジーニョも2得点を挙げているのと比べると、やや出遅れた感があった。先発を外れる試合もあったが、練習でアピールして定位置を奪い返し、この日の活躍につなげた。

相模原のゴールを守っていたのは42歳の大ベテラン、川口能活だった。ブラジルとの関係では、96年アトランタ五輪のグループステージ第1戦でスーパーセーブを連発し、1-0の勝利の立役者となった『マイアミの奇跡』が、あまりにも有名だ。20歳のヴィートル・ガブリエルにとっては生まれる前のことだが、川口のことは試合前に聞いていたという。

「試合前にフェルナンジーニョから聞いていたんだ。『今日の相手GKは40歳を超えているけど、素晴らしい選手で、ブラジル相手にも活躍したことがあるんだ』ってね」

ヴィートル・ガブリエルにとっては、もちろんJリーグ初得点、しかもプロ初得点とのこと。それを異国の地の『伝説のGK』から決め、喜びは格別だったそうだ。

「ワールドカップに4回も出場(参加)している偉大なGKから、Jリーグとプロの初得点、それも2得点も決めることができて、とてもうれしいよ」

昨季は屈辱の最下位に終わった鳥取だが、今季は開幕から絶好調。ヴィートル・ガブリエルをはじめ新加入が半分以上と、大幅な選手の入れ替えを行なった中で結果を出しており、今後もJ2昇格争いを盛り上げそうだ。

取材◎石倉利英 写真◎J.LEAGUE PHOTOS


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