快勝でアジア制覇への道をスタート

1月30日、AFCアジアチャンピオンズリーグ2018プレーオフ、柏レイソル対ムアントン・ユナイテッドが行なわれ、柏が3-0で勝利を飾り、本戦出場を決めた。

互いに何度か好機をつかみながらも決めきれなかった45分を経て迎えた後半に試合が動く。51分、右サイドバックの小池龍太が相手のCBの裏へスルーパスを通すと、伊東純也が待ち前のスピードで抜け出し、ゴール前に折り返す。走り込んだクリスティアーノが冷静に右足で流し込んだ。

「ハーフタイムもみんな落ち着いていたし、問題はなかったが、なるべく早いタイミングで点を取りたかったのでよかった」(クリスティアーノ)

欲しかった先制点を挙げた柏は堅さが取れ、攻勢を強めていく。ピッチの幅を使って、中央のスペースを突く王道の攻めが機能し始める。62分には伊東の縦パスを受けたクリスティアーノが強引に持ち込んで2点目をスコア。3点目は左サイドバックのユン・ソギョンが最終ラインの裏へ送ったクロスに、ここまで2アシストの伊東が反応。終了間際の89分に、易々とネットを揺らした。

「試合の入りはよくなかったですけど、ハーフタイムにリュウ(小池龍太)と話して、(1点目は)欲しいタイミングでボールをもらえた。勝たないと次がないので勝って良かったです。今年は、そういう部分(=得点やアシスト)にこだわっているので、その点でも良かったと思います」

試合の立ち上がりから相手の最終ラインの裏、CBの間のスペースを何度も突いた伊東は、この日のMVPと言っていい。そのプレーに、ムアントン・Uの守備陣はついていけなかった。

この日先発した江坂や途中出場した小泉、瀬川ら新戦力が完全にフィットするにはまだ時間が必要だが、今季初の公式戦、負けらない一戦にしっかり勝ち切った意味は大きい。

「はっきり言って、優勝を狙っています。クラブとして、それが大きな目標です」

下平隆宏監督は試合後の会見できっぱり言った。この日の勝利で、その目標を狙う資格を得たことになる。

2015年以来となるACL本戦出場を決めた柏のグループステージ初戦は、2月13日。アウェーで全北現代(韓国)と対戦する。

取材◎佐藤景  写真◎J.LEAGUE PHOTOS


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