「ACLでは悔しい思いしかしていない」

明日、1月30日にAFCチャンピオンズリーグ(ACL)プレーオフを戦う柏が、ホームの日立柏サッカー場でACLプレーオフの前日練習を行なった。勝てば2015年シーズン以来、3季ぶりの本戦出場となり、2月13日にグループステージの初戦を迎える。

昨年は、12月24日の天皇杯準決勝まで戦っただけに、昨季が終わってからわずか1カ月ほどで新シーズンに臨む。下平隆宏監督は「短い準備期間であったことは間違いない」と、難しいシーズンスタートとなっていることを認めつつも、そのなかで「新加入選手のクオリティーが高く、チームに早くフィットしている」と、手ごたえもつかんでいる。選手も前日練習では笑顔を見せるなど、翌日の決戦に向けて順調な調整ぶりがうかがえた。

センターバックとしての出場が見込まれるDF中山雄太も「始動は早かったけれど、早くサッカーを始めることができた、というポジティブな気持ちのほうが大きい。チームの目標であるACL本戦出場を、自分たちの力で勝ち取れる機会が明日はある。モチベーションを高めて、貪欲に勝ちを求めたい」と、自信に満ちた表情を浮かべた。

2015シーズン、中山はトップチーム昇格1年目ながらACLで2試合に出場した。準々決勝・広州恒大との大一番では、ホームでの第1戦で先発したが、パウリーニョ(現バルセロナ=スペイン)らに力の差を見せつけられ、1-3で完敗を喫した(出場がなかった第2戦は1-1で引き分け、2戦合計2-4で準々決勝敗退)。
「個人的には、ACLでは悔しい思いしかしていない」と、3シーズン前の苦い記憶を振り返る。それだけに、再びアジアの舞台で戦うための思いは強い。

「今季は、(3シーズン前からの)成長だったり、自分の力を、海外の選手に対して証明したい気持ちはある」。中山の言葉に力がこもる。

「ACLに出場するのと、しないのとでは、Jリーグとは違った発見があるか、ないか、という部分で全然違ってくる。海外の選手とやることで分かる課題だったり、自分のストロングポイントだったり。まずは明日、本戦への出場権を得ることが目標だけれど、それを経て、優勝を目指したい。昨年は浦和レッズが勝って、日本のチームでも優勝できることを証明してくれた。今度は自分たちがアジアの頂点に立つという目標をしっかり持って臨みたい」(中山)

『柏から世界へ』。今季のチームスローガンを体現するためのACL本戦出場を懸けたムアントン・ユナイテッド(タイ)戦が、明日1月30日(火)19時に、日立柏サッカー場でキックオフされる。


取材◎小林康幸


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