10月24日発売のサッカーマガジン12月号はJリーグの監督を特集。柏レイソルからは下平監督が登場し、指揮官に就任した昨季と今季の戦いぶりや、選手を指導するうえで心がけていることなど、多くのことを語っている。
タフな集団にしていかなければいけない
昨季の途中に指揮官となった下平監督。監督として初めて戦うJの舞台で、1年目のシーズンは年間8位となった。
「当然ながらプレッシャーはありました。けれど、それまでにも関わった選手がチームに多くいたことは幸いでした」
それまでに率いていた柏U-18の教え子たちをはじめ、お互いによく知る間柄の選手が多く在籍していることはプラス要素だったという。しかしながら、Jリーグ全体の中でも平均年齢が若いチームであるがゆえのプラス面を感じる一方で、課題が浮き彫りになったシーズンでもあった。今季もまた、その課題に直面している。
「若い選手が多いので、肉体的な回復力は早かったり、そういったタフさはあると思います。その反面、経験を豊富に積んでいない選手が多いので、メンタル的なタフさは、まだまだ足りないのかなと。チームに勢いがあって乗っているときはいいのですが、厳しい戦いを勝ち抜くために、もっとタフな集団にしていかなければいけないと感じています」
もともと、レイソルアカデミーで技術を磨いてきた選手が多く、ビルドアップやパス回しの精度は高い。そんなチームを、もう1段階上のステージへと押し上げるのが、トップチームを率いる下平監督の使命だ。
「プロとして勝負に関わるという責任感はトップチームに来ると、さらに出てくるもの。だからこそ、一つ一つのプレーに対するこだわりは、もっと突き詰めなければいけないですね」
まずはACL出場権獲得、そしてJ1の頂点へ――。若きレイソルを進化させる指揮官の言葉を、ぜひ本誌のインタビューで。
(インタビュー取材◎小林康幸)