上写真=連覇を狙う鹿島ユースは逆転勝利で準決勝に進出(写真◎下田知仁)
新チームで臨む年内最後の大会
毎年12月末に茨城県神栖市で行なわれる「波崎ユースカップ」は、高校1、2年生のメンバーで構成されたチームが出場する大会で、今年で27回目を迎えた。今月まで高円宮杯プレミアリーグ、プリンスリーグを戦っていたチームにとっては、3年生が抜けた新チームで初めて臨む大会がこの「波崎ユースカップ」であり、来年度に向けたスタートとして位置づけられている。
今大会は、北は北海道から南は福岡まで、青森山田高(青森)や東福岡高(福岡)といった高校選手権で優勝経験のあるチームを筆頭に全国の強豪校が集結。さらに韓国の強豪・新坪高(Shinpyeong High Scool)が昨年に続いて出場するほか、Kリーグ・ソウルイーランドFCのU-18チームも新たに参戦するなど、国際色豊かな大会となっている。
大会1日目、2日目には予選リーグが行なわれ、3日目から予選リーグの順位ごとに分かれた決勝トーナメントがスタート。カテゴリーⅠでは、今年度の選手権に出場する前橋育英高(群馬)、札幌大谷高(北海道)がベスト16で敗退する中、準々決勝には市立船橋高(千葉)、新坪高、日大藤沢高(神奈川)、流通経済大学付属柏高(千葉)、武南高(埼玉)、富士市立高(静岡)、鹿島アントラーズユース(茨城)、東福岡高が進出した。
準々決勝は2試合ずつ同時刻に行なわれ、市立船橋と新坪が激突した一戦は、PK戦の末に市立船橋が勝利。韓国から参加した新坪は惜しくもベスト8で敗退となったが、強いフィジカルをベースに多彩な攻撃を披露し、2度のビハインドを追いつく粘り強さを発揮した。
一方の日大藤沢vs流経大柏は、相手のミスを突いた流経大柏が前半に先制するも、日大藤沢が終盤の連続ゴールで逆転勝利を飾った。途中出場から値千金の逆転弾を決めたFW徳能大智は、「死ぬ気でゴール前に入りました。この大会が始まってから点を取れずに苦しかったけど、こうやってチームを助けることができてよかったです」と笑顔を見せた。
続いて武南vs富士市立、東福岡vs鹿島ユースの2試合が行なわれ、武南と鹿島ユースが準決勝進出を決めた。前回王者・鹿島ユースは東福岡に先制を許す展開となったが、前半にFW髙木輝人が同点ゴールを奪い、後半にはMF中川天蒼が左足の豪快なシュートを突き刺して逆転に成功。殊勲の中川は「この大会は優勝しないといけないというプライドがあるので、明日の準決勝もしっかり勝って、決勝につなげたいと思います」と、連覇に向けて意気込みを語った。
第27回波崎ユースカップ 参加チーム
札幌日本大学高(北海道)
とわの森三愛高(北海道)
札幌光星高(北海道)
東海大学付属札幌高(北海道)
札幌大谷高(北海道)
青森山田高(青森)
八戸学院光星高(青森)
西目高(秋田)
明桜高等学校(秋田)
聖和学園高(宮城)
日本大学山形高(山形)
尚志高(福島)
学法石川高(福島)
鹿島アントラーズユース(茨城)
波崎高(茨城)
白鷗大学足利高(栃木)
前橋育英高(群馬)
西武学園文理高(埼玉)
本庄第一高(埼玉)
東京成徳大学深谷高(埼玉)
聖望学園高(埼玉)
立教新座高(埼玉)
浦和学院高等学校(埼玉)
武南高(埼玉)
武蔵越生高(埼玉)
拓殖大学紅陵高(千葉)
八千代高(千葉)
幕張総合高(千葉)
市川高(千葉)
木更津総合高(千葉)
東京学館高(千葉)
市立船橋高(千葉)
翔凛高(千葉)
千葉明徳高(千葉)
専修大学松戸高(千葉)
流通経済大学付属柏高(千葉)
駿台学園高(東京)
駒澤大学高(東京)
実践学園高(東京)
東海大学付属高輪台高(東京)
東京高(東京)
東京実業高(東京)
かえつ有明高(東京)
相洋高(神奈川)
日本大学藤沢高(神奈川)
湘南工科大学附属高(神奈川)
新潟工業高(新潟)
遊学館高(石川)
長野俊英高(長野)
富士市立高(静岡)
畝傍高(奈良)
東福岡高等学校(福岡)
新坪高(Shinpyeong High Scool )(韓国)
SeoulE-Land FC(韓国)