上写真=システム変更するまで左ウイングバックを務めた三笘薫(写真◎Getty Images)
最後まで攻めの姿勢を示したが…
先制したのはブライトンだ。敵陣中央でパスを受けたグロスが、相手DFの間、ペナルティーアークの右側にポジションを取ったファーガソンにパス。右足でトラップして間髪入れずに左足を振り抜くと、ボールはGKレノが手を伸ばしても届かないゴール左に突き刺さった。
左ウイングバックで先発した三笘は、前半13分に左サイドを攻略し、バレバのシュートにつながるチャンスを演出。17分にはララーナに預けたボールを、ダフート経由で再度受け取ってボックスに進入。左足で放ったシュートは枠をとらえなかったが、フラム守備陣に脅威を与え続けた。
前半を1−0で終え、後半もホームのブライトンが試合をリードしていくかと思われたが、58分に3枚替えを実施したフラムが流れを引き寄せる。ブライトンの3バックに対しても3人でプレッシャーをかけることで、圧力をかけていった。すると65分、同点ゴールが生まれる。
ブライトンのグロスがGKからのグラウンダーのパスをダイレクトでバレバとつなごうとしたが、プレスを受ける中でのプレーとなり、方向がズレる。それを見逃さずにフラムのFWイウォビが回収。最後はパリーニャがミドルシュートを突き刺し、フラムが試合を振り出しに戻した。
ブライトンは直後にGKスティールの好守で阻止したものの、ムニスに決定的なシュートを許すなど、フラムの勢いに押されることになった。70分に3枚替えを実施し、システムも4バックに変更して対応。ただ守備は安定した一方で、流れを引き戻すことはできず。時計の針だけが進んでいった。
9分間のアディショナルタイムでは、三笘がカウンターから味方のシュート機会を演出するなど、ブライトンは最後まで攻めの姿勢を示した。対するフラムも果敢に勝利を目指したが、互いに勝ち越しゴールはスコアできず。試合は1−1のドローで決着した。アウェーに乗り込んでの試合、さらに先制された事実を踏まえれば、勝ち点1はフラムにとってより価値のあるものだったか。
過密日程の中、ケガ人が相次いでいるブライトンは先制したものの、4試合ぶりの勝利を手にできなかった。