イングランド・プレミアリーグ第18節が現地23日に行われ、遠藤航が所属する2位リバプールが、冨安健洋の所属する首位アーセナルとホームで対戦。遠藤がアンカーで公式戦5戦連続の先発を果たしたのに対し、ふくらはぎを負傷している冨安は欠場となった。序盤から激しい攻防が繰り広げられた試合はアーセナルが早い時間帯に先制したが、前半のうちにリバプールが追いつき、ドローに終わった。

上写真=鋭い出足で何度もアーセナルの攻撃を封じたリバプールの遠藤航(写真◎Getty Images)

速く強く激しい世界最高峰の攻防

 プレミアリーグの首位攻防戦。両チームにとってシーズン前半の山場と言ってビッグゲーム。先手を取ったのはアーセナルだった。

 4分。試合開始直後から前向きのプレーを見せていたアーセナルがネットを揺らす。敵陣やや左サイドで得たFKの場面で、ウーデゴールが蹴り入れたボールをガブリエウがヘディングシュート。試合の入り方に成功したのはアウェーチームの方だった。

 早々に追いかけることになったリバプールはしかし、15分を過ぎたあたりから攻めの形をつくり始める。ポイントになったのは右サイドだ。アーセナルの左サイドバック、ジンチェンコに対して右ウイングのサラーが積極的に1対1を仕掛け、優位な状況を生み出していった。すると29分、アレクサンダー=アーノルドから放たれたロングフィードを右サイドの深い位置で受けたサラーがさすがのプレーをみせる。ジンチェンコを外してボックス内へボールを運ぶと、左足を一閃。ニアサイドを打ち抜き、前半のうちに同点に追いついた。

 4−3−3のアンカーを務めた遠藤は状況に応じたポジショニングで攻守でチームを下支えしていった。アップテンポかつ目まぐるしく局面が入れ替わるゲームの中でも自分の役割を全う。前半アディショナルタイムにはイエローカードをもらうことになったが、守備面の集中力が高く、後半になると鋭い出足で何度もボール奪取に成功してショートカウンターの起点になった。

 終盤になっても両チームの足は止まらず、選手を交代させながらハイインテンシティも保たれた。しかし、勝ち越しゴールはどちらのチームも手にすることができず。アーセナルのCKからカウンターに転じ、リバプールのA・アーノルドが狙ったビッグチャンスも、シュートがクロスバーを直撃し、ゴールとはならなかった。

 試合は結局、1−1で決着。両チームのレベルの高さがピッチで発揮された白熱の首位攻防戦は、互いに勝ち点1を分け合うことになった。

 なお、5試合連続で公式戦先発出場を果たした遠藤は、前述の通り試合中にイエローカードをもらったものの、最後までピッチで奮闘。中盤にけが人を抱えるチームの中で、ますます存在感を高めている。


This article is a sponsored article by
''.