上写真=レアル・マドリード戦で先発フル出場を果たしたソシエダの久保建英(写真◎Getty Images)
後半は対策され、久保にボールが回らず
開始5分だった。右サイドでパスを受けた久保建英がドリブルで相手ゴールに迫りつつ、ボックス内の状況を確認。走り込むアンデル・バレネチェアに合わせて柔らかなパスを送ると、ソシエダが先制ゴールをスコアした。
11分には素晴らしいカットインからの鋭く左足を振ってGKケパ・アリサバラガが守るゴールにシュートを突き刺した。だが、ミケル・オヤルサバルがオフサイドに位置にいたためにシュートは認められず。久保のゴールは幻に終わったが、以降の久保は相手の脅威になり続ける。
29分にはボックス右横からドリブルで侵入。相手のタイミングを外して左足シュートを放つ。惜しくも相手GKに止められたものの、レアル・マドリードの左サイドバック、フラン・ガルシア、左サイドのトニ・クロースを何度も翻弄し、久保はチャンスを生み出した。
31分にはボックス右でボールをキープ。抜き去られるのを恐れて飛び込めないフラン・ガルシア、クロースを前に、ふわりと浮かせたボールをゴール前に供給し、ミケル・メリーノのヘディングシュートを導いた。これまた相手GKにセーブされたものの、あわやのシーンを生み出した。
レアル・マドリードもジュード・ベリンガムを中心にゴールに迫ったが、ソシエダは集中した守備で得点を許さず、前半は1−0で後半に折り返した。
前半の流れをそのまま継続したいソシエダだったが、次にスコアを動かしたのはレアル・マドリードだった。攻め上がったフラン・ガルシアのパスを後方から走り込んだフェデリコ・バルベルデがコントロールショット。後半開始早々の46分、試合は振り出しに戻った。
同点に追いついたレアル・マドリードはその勢いを駆ってさらに圧力を強めていく。すると再びフラン・ガルシアのお膳立てから得点が生まれた。前半は久保の対応に四苦八苦していた左サイドバックが敵陣深く進入。久保は追いきれず、アマリ・トラオレは寄せきれずにクロスを許すと、ファーサイドでホセルにヘディングを決められた。
ソシエダはボールを保持するものの、その重心は低く、効果的なパス回しができずに持たされている展開になっていった。相手がフラン・ガルシアに代わってナチョを投入し、久保のサイドの守備を強化すると、ソシエダの攻め手は失われ、以降はチャンスを生み出すことが難しくなった。
結局、試合はそのままレアル・マドリードが押し切り、2ー1で勝利。ソシエダは先制したものの、リードを守れず、悔しい逆転負けを喫した。