スコティッシュ・プレミアシップはポストスプリットに突入した。上位6チーム(トップ6)と下位6チーム(ボトム6)が分かれて戦う、リーグのクライマックスだ。その初戦にあたるリーグの第34節が現地24日に行われた。首位セルティックは、5位のロス・カウンティと敵地で対戦。前田大然、旗手怜央、古橋亨梧の日本陣トリオがそろって先発し、古橋のゴールで1-0の勝利を飾った。

上写真=先制ゴールを決めた古橋亨梧(写真◎Getty Images)

打点の高いヘッドで先制ゴール!

 2シーズンぶりの優勝を目指してまい進するセルティックはこの日、ロス・カウンティとアウェーで対戦した。ポストスプリットの初戦となった試合で先発に初めて日本人トリオがそろって名を連ねた。前田大然、旗手怜央、そして古橋亨梧である。

 前田は左ウイング、旗手が左インサイドハーフ、古橋はセンターフォワードで出場。古橋にとっては4月9日に負傷による長期離脱から復帰後、初の先発出場だったが、いきなり本領を発揮してみせる。

 12分、右サイドからジョタが早いタイミングで上げたクロスに反応。相手CBよりも早いタイミングで飛び上がると叩きつけるヘディングで先制ゴールを生み出した。古橋にとっては昨年12月2日のハート戦以来となる今季リーグ戦9点目。シーズン序盤に猛威を振るった『コンビネーション』でリードを奪った。

 前半はその後も古橋が躍動した。29分には左に回ったジョタからのクロスを左足ボレーで叩く。やや体の後ろに来たボールだったためにジャストミートできず、クロスバーを直撃することになったが、ゴールへの意欲を感じさせるプレーだった。38分にはマット・オライリーのシュートの跳ね返りに反応。相手にGKの好セーブに遭ったが惜しいシーンだった。さらに直後の40分には左サイドで攻め上がった古橋と前田のパス交換から古橋がシュート。枠をとらえられなかったが、流れるようなコンビネーションでゴールを狙った。

 そして43分にはジョタのクロスに前田が飛び込み、ボレー。これまたGKの好守に阻まれたが、攻守に幅広く動いてチームの機能させていた旗手も含め、前半のセルティックは日本人トリオの効果的なプレーが目立った。

 後半は相手が圧力を強めたこともあり、ピンチも招いたが、ボールを動かしながら相手のプレスをいなし、追加点を目指した。なかなか2点目が生まれない中、64分に古橋、前田がベンチに下がり、旗手も74分に交代。だがその後も攻めの姿勢を継続し、終了間際の87分にジョタがネットを揺らして、2-0とリードを広げて試合を終えた。首位を走るチームの層の厚さと、勝負強さを示してみせた。

 この結果、セルティックは2位レンジャーズとの勝ち点差6を守り、次戦の直接対決に勝てば、優勝をほぼ手中に収められる状況となった(5月1日)。その状況を整えたのが、古橋の決定力であり、前田と旗手の運動量&献身性だった。優勝へ力強く進むチームの中で、日本人トリオがその力を満天下に示す、そんな試合だった。


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