上写真=藤田譲瑠チマの圧倒的存在感が日本の強みだ(写真◎Getty Images)
■2024年7月24日 パリ五輪・GS第1節(@スタッド・ド・ボルドー)
日本 5-0 パラグアイ
得点:(日)三戸舜介2、山本理仁、藤尾翔太2
「アグレッシブにできた」
圧倒的な存在感だ。5-0という圧勝の裏には、中盤で試合をコントロールしてパラグアイに反撃をほとんど許さなかった、キャプテンの藤田譲瑠チマの落ち着きがあった。
「すごく大きいと思います。チームとしてもいい流れに乗れると思いますし、内容的にもすごく良かったので、 次の試合もこういう勢いで乗れるようにいい準備していきたい」
勝利を振り返る表情に充実感がにじむ。確かにパラグアイが25分に1人退場して、早々に数的優位に立ったことは大きい。それでも、時折仕掛けてくるいやらしいロングパス攻撃に藤田自身が落ち着いて対応し、セカンドボールを回収し、相手が勢いに乗ってきそうなタイミングではあえてスローダウンさせて日本のリズムに戻すなど、ゲーム全体をコントロールしたふるまいはMVP級だった。
もちろん、キャプテンとしては5つのゴール生んだ攻撃面を称えるのを忘れない。
「得点の取り方もセットプレーであったりカウンターであったり、いろんな取り方だったので、すごいバリエーションもありましたし、内容的にもすごく良かった」
無失点に抑えた試合運びについても、まずは満足だ。
「先制点を取れたのはすごい大きかったと思いますし、チームとしてもアグレッシブにサッカーができたので、そういったところで相手を上回れたのかなと思います」
やるべきことをやって、勝つ。チームが目指すスタイルを自らのパフォーマンスで表現し続ける頼もしいキャプテン。中2日で迎える次のマリ戦へ「しっかりと準備して勝ち切りたい」と勝利宣言だ。