上写真=7月12日のU-24ホンジュラス代表戦は先発して80分までプレーした酒井(写真◎JMPA毛受亮介)
地元での五輪だが「すべての大会が大事」
東京五輪への準備を進めているU-24日本代表は、7月17日に本番前最後の強化試合でU-24スペイン代表と対戦する。「コンディションや試合勘を合わせていくのには、良い親善試合だと思う」と語った酒井は、「勝つことは自信になるし、チームとして良い雰囲気で本大会に行けるので、勝つことは大前提。その中で個人的にも、チームとしても、どんなものを得られるか」と試合の位置付けについてコメントした。
オーバーエイジが出場した6月5日のU-24ガーナ代表戦以降、チームは強化試合で3連勝を飾っている。酒井は「すべて勝っているので、負けた方がいいんじゃないかという声もあると思うけど、勝ちながら修正していくのが強いチーム、上を目指すチームには求められること」と指摘。「勝ちながらもしっかり課題を持って、みんなでトライすることができているので、手応えを感じている」とチーム状態について説明した。
五輪が始まると中2日で一気に試合が進んでいくため、コンディショニングは勝敗のカギを握る要素の一つ。とはいえ特別なことはしておらず、「普段みんながやっているようなものを見つめ直して、しっかりやっていく。基本的なものを基本的にやることが、意外とおろそかになっている部分もあるので、やるべきことをやり、あとは自分でやっていこう、というところ」と現状を明かした。栄養補給や睡眠といった基本的なことを「普段も気を付けているが、大会期間中、暑い夏を乗り切ることも考えて、もう少し、一歩先まで見ている」という。
ベスト16進出を果たした2018年ロシア・ワールドカップ(W杯)のような経験がしたいとの思いも口にした。「あの緊張感とスリルの中で勝ち上がり、味わった高揚感や興奮は忘れられないものになっている」とした上で、「今回もそれを期待しているし、それを得られるところまでいければ」と上位進出を見据えた。
ただし「自国開催だし、特別なものになると思うけど、すべての大会が大事」ときっぱり。「1試合1試合、自国開催だろうが、どこであろうが変わらず、サッカー選手として1試合に全力を傾けていきたい」と決意を新たにしていた。