上写真=U-24ガーナ代表戦では後半途中からCBに入った板倉(写真◎JMPA増田泰久)
「意識せずともバチバチになる」
5月28日にA代表でミャンマー代表と戦った後、U-24日本代表に移って6月3日にA代表、5日にU-24ガーナ代表と戦った。「良いところ、悪いところというより、いろいろなところでポジティブなことが見えてきていると思う」とチームの現状を語り、「一戦一戦、やるにつれて、もっと良くなるという実感もある」との手応えもあるという。
U-24ガーナ代表戦では、A代表戦でプレーしなかったDF吉田麻也とDF酒井宏樹、さらに板倉との交代で78分から出場したMF遠藤航の、オーバーエイジ3人がフル出場。6-0の勝利につながる働きについて「まずプレー面で、すごく頼りになる」と評し、「経験を積んでいる選手たちなので、普段のところ(ピッチ外)でも積極的にコミュニケーションを取ってくれている。みんなが絡みやすい存在だと思うので、すごくいいと思う」と加入の効果を語った。
ただ、その3人の加入によって自身のポジション争いは激しさを増している。これまで東京五輪世代ではCBとボランチで起用されてきたが、CBに吉田、ボランチに遠藤と、どちらにも強力なライバルが加入。U-24ガーナ代表戦は控えスタートで、後半途中に負傷明けのDF冨安健洋との交代でCBに入った。
「麻也くん、航くんが同じポジションに入ってきて、このままだったら試合に出られないと思っています。実際、ガーナ戦ではすごく安定感があった」と危機感を強めているが、もちろんあきらめてはいない。「割って入っていく気ですし、負けていたらダメだと思っている」と語り、「チームメイトですけど、負けないようにやらなければいけない」と言葉に力を込めた。
東京五輪のメンバー発表前の試合は、6月12日のジャマイカ代表戦が最後。「みんながオリンピックに出たい、オリンピックで勝ちたいという気持ちでやっているので、練習から意識せずともバチバチになりますし、間違いなく、いい雰囲気でやれている」とチームの現状を説明し、ジャマイカ戦に向けては「相手どうこうより、まずは自分たちにフォーカスして、ガーナ戦よりも、さらにいいものを作って終われれば」と決意を新たにしていた。